“清仏”の読み方と例文
読み方割合
しんふつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清仏しんふつ戦争の後、仏蘭西フランス兵の用いた軍馬は吾陸軍省の手で買取られて、海を越して渡って来ました。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
清仏しんふつ戦争の後、仏蘭西フランス兵の用いた軍馬はわが陸軍省の手で買取られて、海を越して渡って来ました。その中の十三頭が種馬として信州へ移されたのです。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しきりと耳を振って、露深い秋草を踏散して、いななく声の男らしさ。ひそかに勝利を願うかのよう。清仏しんふつ戦争に砲烟ほうえん弾雨の間を駆廻ったおやの血潮は、たしかにこの馬の胸を流れておりました。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)