真理しんり)” の例文
旧字:眞理
真理しんりは我と我の家族かぞくより大なり、この決心けつしん実行じつこうあらん教会けうくわいたゞち復興ふくこうはじむべし、れなからん乎、復興はおはりまでつもきたらざるべし。
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
たとえ真理しんり発見はっけんするためとはいいながら、ほかには、健康けんこうで、自由じゆうに、生活せいかつする同類どうるいがあるのを、ぼくも、やはりかわいそうにおもったのでした。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしこの誤謬ごびゅうが生徒一般に深い感銘を与えたのらしい。彼等は活字に現れたものは皆真理しんりか事実と思っている。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
ごくわずかのしつけは経験上必要だが、今の学校の先生や父兄がたが強くしつける態度たいどを執ったり、開明的と自信する人々が、「外国では子供をしっかりしつけますよ」と真理しんりの如く宣言されると
親は眺めて考えている (新字新仮名) / 金森徳次郎(著)
人はまことをもとめる。真理しんりを求める。ほんとうの道を求めるのだ。人が道を求めないでいられないことはちょうど鳥のばないでいられないとおんなじだ。おまえたちはよくおぼえなければいけない。
不死ふし真理しんり
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
こころうえをかすめてとお真理しんりがあり、たくみにそれをとらえれば、その真理しんりこそ、人生じんせいにとって重大じゅうだいなねうちのあるものであるが、そのままわすれてしまえば
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
然れども二つとはなき此の生命せいめいすてても真理しんりの為めにつくさんと欲するものはかくの如き演劇的えんげきてき同盟どうめいに加はることあたはざるなり、なんぢ一致いつちせんと欲する乎、づ汝の主義しゆぎ決行けつかうせよ
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
じいさんは、はたらきながら、おとこのいったことをおもしていました。それには、真理しんりがありました。
手風琴 (新字新仮名) / 小川未明(著)
即ちくちびると手と一致いつちせざるものなり、即ち宗教をろうするものなり、即ち世の中に誠実せいじつてふものゝ実在じつざいするをしんぜざるものなり、即ち不実ふじつの人なり、即ちいま真理しんり会釈くわいしやくせざる人なり。
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
わたしたちがいなくなると、あんなに、子供こどもたちが保母ほぼさんをとりまいて、元気げんきよく、さわいでいるじゃありませんか。かきさんの、おっしゃることにも、真理しんりがあるわ。
托児所のある村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その時分じぶん人々ひとびとは、なによりも、真理しんりとうといということには、まだよくさとれなかったのです。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうして、なんでもないところに、かれは真理しんりかおがうかがわれるようながしました。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)
真理しんり奉仕ほうしする、野口英世のぐちひでよのようなひとれば、これまで発見はっけん困難こんなんとされた病菌びょうきんとたたかって、人間にんげん恐怖きょうふから、解放かいほうするであろうし、そういう科学者かがくしゃ幾人いくにんれば、どれほど
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
はなしはこういうのでした。さあ、どちらに真理しんりがありましょう?
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)