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真下
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ふりがな文庫
“
真下
(
ました
)” の例文
旧字:
眞下
小鳥
(
ことり
)
は、
高
(
たか
)
い
空
(
そら
)
から
舞
(
ま
)
い
下
(
お
)
りようとして、びっくりしました。なぜなら、
真下
(
ました
)
には、ものすごい、
大海原
(
おおうなばら
)
があったからです。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その中に皆の群から少し離れて、社廟のすぐ
真下
(
ました
)
に繋いだ小舟では、若い漁師がどうしたものかうまく寝つかれないで、唯ひとりもぞくさしていた。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
警報隊長の
四万
(
しま
)
中尉は、兵員の間に交って、いつもは東京全市に正午の時刻を報せる大サイレンの
真下
(
ました
)
に立っていた。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
遠
(
とお
)
く
走
(
は
)
せていた目を、すぐ
真下
(
ました
)
の
作事場
(
さくじば
)
——
内濠
(
うちぼり
)
のところにうつすと、そこには数千の
人夫
(
にんぷ
)
や
工匠
(
こうしょう
)
が、
朝顔
(
あさがお
)
のかこいのように
縦横
(
たてよこ
)
に
組
(
く
)
まれた
丸太足場
(
まるたあしば
)
で、エイヤエイヤと
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
砂丘
(
すなやま
)
のすぐ
真下
(
ました
)
が、えも
言
(
い
)
われぬ
美
(
うつく
)
しい
一
(
ひと
)
ツの
入江
(
いりえ
)
になっているのではありませぬか!
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
漸
(
ようや
)
く
小豆大
(
あずきだい
)
のかたちをつらねた
影
(
かげ
)
を、
真下
(
ました
)
の
流
(
なが
)
れに
漂
(
ただよ
)
わせているばかりであった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
ちょいと首を上げて土手の上を見ると、いつの
間
(
ま
)
にか例の松の
真下
(
ました
)
に来ているのさ
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それに、私が恵美の
家
(
うち
)
の二階で遊ぶことを嫌う理由も、彼女には分らなかった。
其処
(
そこ
)
から下を
見下
(
みお
)
ろすと、私の
家
(
うち
)
の四軒長屋の、傾いて、雨の
漏
(
も
)
る場所を、
莚
(
むしろ
)
で
蔽
(
おお
)
うた
藁
(
わら
)
屋根が
真下
(
ました
)
に見えるのだ。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
ふと
足元
(
あしもと
)
を
見
(
み
)
ると、
真下
(
ました
)
の
土間
(
どま
)
に
金魚
(
きんぎよ
)
がひらひらと
群
(
む
)
れて
泳
(
およ
)
ぐ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ふン、これは内緒だがナ、この
真下
(
ました
)
に、おれの作っておいた別製の
林檎
(
りんご
)
パイがあるんだ。腹が減ったから、そいつを
○○獣
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
なかでも、
小
(
ちい
)
さな
子供
(
こども
)
たちは、
毎日
(
まいにち
)
群
(
む
)
れをなして、
水面
(
みずも
)
へ
浮
(
う
)
かび、
太陽
(
たいよう
)
の
照
(
て
)
らす
真下
(
ました
)
を、
縦横
(
じゅうおう
)
に、
思
(
おも
)
いのままに、
金色
(
きんいろ
)
のさざなみを
立
(
た
)
てて
泳
(
およ
)
いでいました。
なまずとあざみの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その上、ご
老職
(
ろうしょく
)
伊東十兵衛
(
いとうじゅうべえ
)
どのが、
源氏閣
(
げんじかく
)
の上から
袈裟斬
(
けさぎ
)
りになって
真下
(
ました
)
へ落ち、
鉱山目付
(
かなやまめつけ
)
の
伊部熊蔵
(
いのべくまぞう
)
どのも
悶絶
(
もんぜつ
)
していたようなありさま、けれどもこれは
命
(
いのち
)
に
別条
(
べつじょう
)
なく助かりましたが
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ピトロクリの谷は秋の
真下
(
ました
)
にある。十月の日が、眼に入る野と林を暖かい色に染めた中に、人は寝たり起きたりしている。十月の日は静かな谷の空気を空の
半途
(
はんと
)
で
包
(
くる
)
んで、じかには地にも落ちて来ぬ。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
また、あるときは、
南
(
みなみ
)
の
熱
(
あつ
)
い
太陽
(
たいよう
)
の
赤々
(
あかあか
)
と
照
(
て
)
らす、
真下
(
ました
)
のところで、
赤
(
あか
)
い
石
(
いし
)
を
掘
(
ほ
)
ったこともありました。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから十日も経った或る日、もう暁の
微光
(
びこう
)
が、窓からさしこんで来ようという夜明け頃だった。警官を
交
(
まじ
)
えた一隊の検察係員が、風の如く、
真下
(
ました
)
の部屋に忍びこんで来た。
俘囚
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
竹童は、すぐ
真下
(
ました
)
の地上に一点の火の
塊
(
かたまり
)
を見いだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真下
(
ました
)
の海上では、米軍の偵察艦隊が
漸
(
ようや
)
く陣形をかえ、戦闘隊形へ移って行く様子であった。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
真
常用漢字
小3
部首:⽬
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“真”で始まる語句
真
真似
真面目
真実
真直
真中
真紅
真暗
真赤
真鍮