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烟
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けふ
ふりがな文庫
“
烟
(
けふ
)” の例文
さもうれしげにうなづくと見えしが
烟
(
けふ
)
りのごとく
消
(
きえ
)
うせ、月は
皎々
(
けう/\
)
として雪を
照
(
てらせ
)
り。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
烟
(
けふ
)
りを
吹
(
ふ
)
いて
耳
(
みゝ
)
を
立
(
た
)
つれば
折
(
をり
)
から
此室
(
こゝ
)
の
軒
(
のき
)
ばに
移
(
うつ
)
りて
妻戀
(
つまご
)
ひありく
猫
(
ねこ
)
の
聲
(
こゑ
)
、あれは
玉
(
たま
)
では
有
(
あ
)
るまいか、まあ
此霜夜
(
このしもよ
)
に
屋根傳
(
やねづた
)
ひ、
何日
(
いつか
)
のやうな
風
(
かぜ
)
ひきに
成
(
な
)
りて
苦
(
く
)
るしさうな
咽
(
のど
)
をするので
有
(
あ
)
らう
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ありしは
何時
(
いつ
)
の七
夕
(
せき
)
の
夜
(
よ
)
、なにと
盟
(
ちか
)
ひて
比翼
(
ひよく
)
の
鳥
(
とり
)
の
片羽
(
かたは
)
をうらみ、
無常
(
むじよう
)
の
風
(
かぜ
)
を
連理
(
れんり
)
の
枝
(
ゑだ
)
に
憤
(
いきどほ
)
りつ、
此處
(
こヽ
)
閑窓
(
かんさう
)
のうち
机上
(
きじやう
)
の
香爐
(
かうろ
)
に
絶
(
た
)
えぬ
烟
(
けふ
)
りの
主
(
ぬし
)
はと
問
(
と
)
へば、
答
(
こた
)
へはぽろり
襦袢
(
じゆばん
)
の
袖
(
そで
)
に
露
(
つゆ
)
を
置
(
お
)
きて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
つま
)
も
子
(
こ
)
も
冥途
(
めいど
)
にさきだて
独
(
ひと
)
り
跡
(
あと
)
にのこり、かそけき
烟
(
けふ
)
りさへ立かねたれば、これよりちかき
五十嵐村
(
いがらしむら
)
に
由縁
(
ゆかり
)
の
者
(
もの
)
あるゆゑ
助
(
たす
)
けを
乞
(
こは
)
んとてこの橋をわたりかゝり、あやまちて水に入り
溺死
(
おぼれしゝ
)
たるもの也
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
到底
(
とても
)
これに相續は石油藏へ火を入れるやうな物、身代
烟
(
けふ
)
りと成りて消え殘る我等何とせん、あとの兄弟も不憫と母親、父に
讒言
(
ざんげん
)
の絶間なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を養子にと申受る人此世にはあるまじ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
到底
(
とても
)
これに
相續
(
そうぞく
)
は
石油藏
(
せきゆぐら
)
へ
火
(
ひ
)
を
入
(
い
)
れるやうな
物
(
もの
)
、
身代
(
しんだい
)
烟
(
けふ
)
りと
成
(
な
)
りて
消
(
き
)
え
殘
(
のこ
)
る
我等
(
われら
)
何
(
なに
)
とせん、あとの
兄弟
(
けうだい
)
も
不憫
(
ふびん
)
と
母親
(
はゝおや
)
、
父
(
ちゝ
)
に
讒言
(
ざんげん
)
の
絶間
(
たえま
)
なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を
養子
(
やうし
)
にと申
受
(
うく
)
る
人
(
ひと
)
此世
(
このよ
)
にはあるまじ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
到底
(
とても
)
これに相続は石油蔵へ火を入れるやうな物、身代
烟
(
けふ
)
りと成りて消え残る我等何とせん、あとの兄弟も
不憫
(
ふびん
)
と母親、父に
讒言
(
ざんげん
)
の絶間なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を養子にと申
受
(
うく
)
る人この世にはあるまじ
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
烟
漢検1級
部首:⽕
10画
“烟”を含む語句
黒烟
烟草
烟管
烟筒
水烟
砂烟
烟出
烟草入
血烟
烟突
煤烟
巻烟草
烟草盆
烟草屋
炊烟
烟硝
土烟
香烟
青烟
雪烟
...