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浅黄色
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あさぎいろ
ふりがな文庫
“
浅黄色
(
あさぎいろ
)” の例文
それが一
段
(
だん
)
向上
(
こうじょう
)
すると
浅黄色
(
あさぎいろ
)
になり、
更
(
さら
)
に
又
(
また
)
向上
(
こうじょう
)
すると、あらゆる
色
(
いろ
)
が
薄
(
うす
)
らいで
了
(
しま
)
って、
何
(
なん
)
ともいえぬ
神々
(
こうごう
)
しい
純白色
(
じゅんぱくしょく
)
になって
来
(
く
)
る。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
表紙は
浅黄色
(
あさぎいろ
)
で、まん中にアンデルセンの首があって、そのまわりに天使や動物や花や
玩具
(
おもちゃ
)
の絵が一ぱい描いてありました。
わが師への書
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
……
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
事業服
(
しごとふく
)
を着た大男が自動車の上から飛び降りて、タイヤの蔭に手を突込みながら、紙のように血の気を失くした
印絆纏
(
しるしばんてん
)
の小僧を
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
天は
浅黄色
(
あさぎいろ
)
に晴れて
綿雲
(
わたぐも
)
が夢のように浮かぶ。
忍苦
(
にんく
)
の冬にたえてきた木々がいっせいに
緑
(
みどり
)
の
芽
(
め
)
をふきだす。土をわって草がかれんな花をつけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
うす
浅黄色
(
あさぎいろ
)
のかすみの中に、ほたるがいくつもほの青い光の
尾
(
お
)
をひいて、高く低くとんでいましたが、林太郎はそれをつかまえようともしません。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
▼ もっと見る
勢いよく二三十間突いておいて、ひょいと腰をかける。
汗臭
(
あせくさ
)
い
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
股引
(
ももひき
)
が
背広
(
せびろ
)
の
裾
(
すそ
)
に
触
(
さわ
)
るので気味が悪い事がある。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
浅黄色
(
あさぎいろ
)
にすみわたった空にゆるやかな
弧
(
こ
)
をえがきつつあったのを
万人
(
ばんにん
)
が万人、すこしも気がつかなかったのである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
短い
袴
(
はかま
)
、
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
の
襟
(
えり
)
、前髪をとった
額越
(
ひたいご
)
しにこちらを見る少年らしい目つきの若々しさは、半蔵らにもありし日のことを思い出させずには置かなかった。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
玄関
(
げんかん
)
の
先
(
さき
)
はこの
別室全体
(
べっしつぜんたい
)
を
占
(
し
)
めている
広
(
ひろ
)
い
間
(
ま
)
、これが六
号室
(
ごうしつ
)
である。
浅黄色
(
あさぎいろ
)
のペンキ
塗
(
ぬり
)
の
壁
(
かべ
)
は
汚
(
よご
)
れて、
天井
(
てんじょう
)
は
燻
(
くすぶ
)
っている。
冬
(
ふゆ
)
に
暖炉
(
だんろ
)
が
烟
(
けぶ
)
って
炭気
(
たんき
)
に
罩
(
こ
)
められたものと
見
(
み
)
える。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
探検隊を乗せた二
隻
(
せき
)
のカヌーは、隠された細流の入口に達する。
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
葦
(
あし
)
が一面に生い茂った
葦叢
(
あしむら
)
の中を、数百
碼
(
ヤード
)
ばかり無理にカヌーを押して行くと、突如として、静かな浅い流れに出る。
イグアノドンの唄:――大人のための童話――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
下には
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の短い着物を着て、上へ
白丁
(
はくちょう
)
を引っかけて、大欠伸をした米友は、またきょとんとして大茶釜の光るのと、それから立ちのぼる湯気と、カンカン
熾
(
おこ
)
っている炭火とをながめていましたが
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
あの時同伴した落合の勝重なぞはまだ前髪をとって、
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
の
襟
(
えり
)
のよく似合うほどの少年だった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
年
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
は三十
許
(
ばかり
)
、
身
(
み
)
には
丸味
(
まるみ
)
がかった
袖
(
そで
)
の
浅黄
(
あさぎ
)
の
衣服
(
いふく
)
を
着
(
つ
)
け、そして
膝
(
ひざ
)
の
辺
(
あたり
)
でくくった、
矢張
(
やは
)
り
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
き、
足
(
あし
)
は
草履
(
ぞうり
)
に
足袋
(
たび
)
と
言
(
い
)
った、
甚
(
はなは
)
だ
身軽
(
みがる
)
な
扮装
(
いでたち
)
でした。
頭髪
(
かみ
)
は
茶筌
(
ちゃせん
)
に
結
(
ゆ
)
っていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この質問を掛けたものは、自分から一番近い所に坐っていたから、声の
出所
(
でどころ
)
は
判然
(
はっきり
)
分った。
浅黄色
(
あさぎいろ
)
の
手拭染
(
てぬぐいじ
)
みた三尺帯を腰骨の上へ引き廻して、
後向
(
うしろむ
)
きの
胡坐
(
あぐら
)
のまま、
斜
(
はす
)
に顔だけこっちへ見せている。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“浅黄色”の解説
浅黄色(あさぎいろ、あさきいろ)は、色のひとつで薄い黄色である。浅葱色(薄い青緑色)とは別の色であるが、浅葱色のことを「浅黄」と表記することもある。
(出典:Wikipedia)
浅
常用漢字
小4
部首:⽔
9画
黄
常用漢字
小2
部首:⿈
11画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“浅黄”で始まる語句
浅黄
浅黄裏
浅黄繻子
浅黄幕
浅黄木綿
浅黄縮緬
浅黄無垢
浅黄地
浅黄服
浅黄鼠