“浅黄木綿”の読み方と例文
読み方割合
あさぎもめん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは厄介な事をやり始めた者だと少々辟易へきえきしていると入口の方に浅黄木綿あさぎもめんの着物をきた七十ばかりの坊主がぬっとあらわれた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
すると中村座の初日の二日前の夜、其の幽霊が蔦芳のている部屋へぬうと現れた。蔦芳はしめたと思ってく見た。二十四五の壮い男で、衣服きもの浅黄木綿あさぎもめんの三つかしわ単衣ひとえであった。
幽霊の衣裳 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
かあさんは、たんすのひきだしにしまってあった、浅黄木綿あさぎもめんおおきなふろしきをして、さおにかけ、あきしていられました。ふろしきをひろげると、しろめぬいたもんえました。
夕雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)