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欠
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かけ
ふりがな文庫
“
欠
(
かけ
)” の例文
旧字:
缺
貴殿少も御苦労
欠
(
かけ
)
申間敷、依
レ
之右之金子致
二
調達
一
相渡候はゞ、其場所御通(○返の誤りか)し可
レ
被
レ
下候。為
二
後日之
一
依て手形如
レ
件。
牛捨場馬捨場
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
それから今丁度内証で、そつとパンの
欠
(
かけ
)
を湿つた指で撮んで口へ持つて行つてゐるオスワルドに目を移して、「我々の懐かしい祖父」と云つた。
祭日
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
蒼白
(
あおじろ
)
い仮面のような顔だ、魂のぬけた感情の
欠
(
かけ
)
らもない顔だった。少し
痩
(
や
)
せてはいるが、美しい眼鼻だちである。
山椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
斜めに向う側の土蔵の白壁に、へまむし、と
炭団
(
たどん
)
の
欠
(
かけ
)
で楽書をしたごとく
彳
(
たたず
)
んで、
熟
(
じっ
)
と
先刻
(
さっき
)
から見詰めていた。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔は大名か何かの、奇麗な御殿があった所だと見えて、大きな
礎石
(
いし
)
や、
瓦
(
かわら
)
の
欠
(
かけ
)
や、石垣などが残っています。
迷い路
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
金作を先へ立たして其後につくことにした。「こりゃ何でも前に人が通ったに相違ない」と言って指さすのを見ると、錆び朽ちて正体もない刃物の
欠
(
かけ
)
らであった。
黒部川奥の山旅
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
はい
此方
(
こつち
)
へお
出
(
いで
)
なさい、
骨
(
こつ
)
を
入
(
い
)
れる物を
持
(
もつ
)
てお
出
(
いで
)
なすつたか。金「イエ、
何
(
なに
)
か
買
(
か
)
はうと
思
(
おも
)
つたが
大分
(
だいぶ
)
高
(
たけ
)
えやうですから、
彼所
(
あすこ
)
に二
升
(
しよう
)
壜
(
どつこり
)
の口の
欠
(
かけ
)
たのがあつたから
彼
(
あれ
)
を
持
(
もつ
)
て
来
(
き
)
ました。 ...
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
輦
(
くるま
)
へ向って、物騒な瓦の
欠
(
かけ
)
らを投げつけようとしているどこかの法師の顔を見つけて
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、突然ふり返ると、さもがっかりしたように
白墨
(
はくぼく
)
の
欠
(
かけ
)
を
抛
(
ほう
)
り出した。
寒さ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
山の
欠
(
かけ
)
らを遠方へ飛ばせていた時です。今でも外から来た
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
時に手を
留
(
とど
)
めてその俯向いた鼻先と思う処を、爪をあつめて巌の
欠
(
かけ
)
を掘取ると見ると、また掻きはじめた。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
○「墨の
欠
(
かけ
)
ぐれえは有るけれども墨を
摺
(
す
)
ってちゃア遅いから
鍋煤
(
なべずみ
)
か何か塗って行こう」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
古壺の五味の溜まった
欠
(
かけ
)
らのこの中へも
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
私
(
わし
)
が立合うて、思うには、
祖父
(
おおじ
)
祖母
(
おおば
)
、親子姉妹、海山百里二百里と、ちりちりばらばらになったのが、一つ土に溶け合うのに、瀬戸ものの
欠
(
かけ
)
が
交
(
まじ
)
っては、さぞ
疼
(
いた
)
かろう。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
立身上
(
たちみあが
)
りに、
盞
(
さかずき
)
を取って投げると、
杯洗
(
はいせん
)
の
縁
(
ふち
)
にカチリと砕けて、
颯
(
さっ
)
と
欠
(
かけ
)
らが
四辺
(
あたり
)
に散った。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
暗がりに目が
馴
(
な
)
れたのか、空は星の上に星が
重
(
かさな
)
って、
底
(
そこひ
)
なく晴れている——どこの峰にも銀の
覆輪
(
ふくりん
)
はかからぬが、
自
(
おのず
)
から月の出の光が山の
膚
(
はだ
)
を
透
(
とお
)
すかして、
巌
(
いわ
)
の
欠
(
かけ
)
めも、路の石も
唄立山心中一曲
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
このウ
細
(
こまか
)
い方一挺がア、定価は五銭のウ処ウ、特別のウ割引イでエ、
粗
(
あら
)
のと二ツ一所に、
名倉
(
なぐら
)
の
欠
(
かけ
)
を添えまして、三銭、三銭でエ差上げますウ、
剪刀
(
はさみ
)
、
剃刀磨
(
かみそりとぎ
)
にイ、一度ウ磨がせましても
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
怪物
(
ばけもの
)
に負けない
禁厭
(
まじない
)
だ、と
鱏
(
えい
)
の針を
顱鉄
(
はちがね
)
がわりに、
手拭
(
てぬぐい
)
に畳込んで、うしろ
顱巻
(
はちまき
)
なんぞして、非常な
勢
(
いきおい
)
だったんですが、
猪口
(
ちょこ
)
の
欠
(
かけ
)
の踏抜きで、
痛
(
いたみ
)
が
甚
(
ひど
)
い、お
祟
(
たたり
)
だ、と人に
負
(
おぶ
)
さって帰りました。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
(ええ、何ですか、瀬戸物の
欠
(
かけ
)
がざくざくして、)
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
欠
常用漢字
小4
部首:⽋
4画
“欠”を含む語句
欠点
打欠
欠乏
欠伸
欠陥
欠損
欠勤
大欠伸
欠片
欠所
欠唇
大欠
補欠
喰欠
生欠伸
陥欠
欠落
事欠
欠呻
欠如
...