“事欠”の読み方と例文
読み方割合
ことか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
したればこそ、おまんまに事欠ことかかなかったんだし、それに井戸掘りがなけりゃ、誰も水が呑めやせん。水が呑めなければ、飯がのどへ通るかい
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
思がけず路に落して、おほいに台所道具に事欠ことかきし、経営惨憺あだならず、心なき草も、あはれとや繁りけん。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大杉は一時は米塩べいえんにも事欠ことかいた苦境にくるしんでいた事もあったが、最後の柏木に落付いた時は八十円の家賃を払い、奉公人も置き、夫婦から児供までが洋装でかなり贅沢な生活をしていた。
最後の大杉 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)