“名倉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぐら66.7%
なくら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
驚ろいた養父母はすぐ彼を千住せんじゅ名倉なぐられて行って出来るだけの治療を加えた。しかし強く痛められた腰は容易に立たなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このウこまかい方一挺がア、定価は五銭のウ処ウ、特別のウ割引イでエ、あらのと二ツ一所に、名倉なぐらかけを添えまして、三銭、三銭でエ差上げますウ、剪刀はさみ剃刀磨かみそりとぎにイ、一度ウ磨がせましても
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この老祖母の死は、今更のように名倉なくらの大きな家族のことを思わせた。別にかまどを持った孫娘だけでも二人ある。まだ修業中の孫から、多勢の曾孫ひいまごを加えたら、余程の人数に成る。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)