名倉なくら)” の例文
この老祖母の死は、今更のように名倉なくらの大きな家族のことを思わせた。別にかまどを持った孫娘だけでも二人ある。まだ修業中の孫から、多勢の曾孫ひいまごを加えたら、余程の人数に成る。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)