トップ
>
曹操
>
そうそう
ふりがな文庫
“
曹操
(
そうそう
)” の例文
後漢
(
ごかん
)
のむかし、
魏
(
ぎ
)
の
曹操
(
そうそう
)
が、
西涼軍
(
せいりょうぐん
)
の
北夷
(
えびす
)
の兵が自分らの行装に、おどろきの眼をみはって、指さし囁きあうのを見て、馬の上から
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
定正がアッチへ逃げたりコッチへ逃げたりするのも
曹操
(
そうそう
)
が
周瑜
(
しゅうゆ
)
に追われては
孔明
(
こうめい
)
の智なきを笑うたびに伏兵が起る如き巧妙な作才が無い。
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
トロイの城壁を
三匝
(
さんそう
)
したとか、
燕
(
えん
)
ぴと張飛が
長坂橋
(
ちょうはんきょう
)
に
丈八
(
じょうはち
)
の
蛇矛
(
だぼう
)
を
横
(
よこた
)
えて、
曹操
(
そうそう
)
の軍百万人を
睨
(
にら
)
め返したとか
大袈裟
(
おおげさ
)
な事ばかり連想する。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
『通俗三国志』に
曹操
(
そうそう
)
董卓
(
とうたく
)
を刺さんとして成らず。故郷に逃げ帰る途中関吏に捕われしを、陳宮これを釈し、ともに走って、三日の暮方に成皐に到る。
十二支考:10 猪に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
廬江
(
ろこう
)
の
箏笛浦
(
そうてきほ
)
には大きい船がくつがえって水底に沈んでいる。これは
魏
(
ぎ
)
王
曹操
(
そうそう
)
の船であると伝えられている。
中国怪奇小説集:04 捜神後記(六朝)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
支那の芝居の第三の特色は、
隈取
(
くまど
)
りの変化が多い事である。何でも
辻聴花翁
(
つじちょうかおう
)
によると、
曹操
(
そうそう
)
一人の隈取りが、六十何種もあるそうだから、到底
市川流
(
いちかわりゅう
)
所の騒ぎじゃない。
上海游記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大きくいえば漢の
荀彧
(
じゅんいく
)
が
曹操
(
そうそう
)
におけるがごとしともいおうかネ。あの西郷も僕にいわすれば。やっぱりそうだ。
薩摩
(
さつま
)
の壮士に擁せられ。義理でもない義理にからまれて。
藪の鶯
(新字新仮名)
/
三宅花圃
(著)
と、投げたように、袖を払って、
拗身
(
すねみ
)
に空の
雁
(
かり
)
の声。
朧
(
おぼろ
)
を仰いで、一人
立停
(
たちどま
)
った孫権を見よ。英気
颯爽
(
さっそう
)
としてむしろ
槊
(
ほこ
)
を
横
(
よこた
)
えて詩を赤壁に
賦
(
ふ
)
した、白面の
曹操
(
そうそう
)
の概がある。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
発掘さるるを
厭
(
いと
)
って
曹操
(
そうそう
)
は多くの
偽塚
(
にせづか
)
を造って置いたなどということは、近頃の考証でそうではないと分明したが、
王安石
(
おうあんせき
)
などさえ偽塚の伝説を信じて詩を作ったりしていたところを見ると
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
かえって
寄生木
(
やどりぎ
)
たる
曹操
(
そうそう
)
のほうが次第に老いたる親木を
蝕
(
く
)
い、幹を太らせ、ついに根を漢土に張って、
繁茂
(
はんも
)
してくること必然でしょう。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがてまた、朝廷に
表
(
ひょう
)
を捧げて、中央の
曹操
(
そうそう
)
と親交をむすぶなど、外交的にも進出するかたわら、かつて身を寄せていた
淮南
(
わいなん
)
の
袁術
(
えんじゅつ
)
へ
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「近ごろ
兗州
(
えんしゅう
)
の
曹操
(
そうそう
)
は、
頻
(
しき
)
りと
賢
(
けん
)
を招き、士を募って、有能の士には好遇を与えるというじゃないか」と、もっぱら評判であった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わけても、陣中常に赤い甲冑を着て通った武騎校尉
曹操
(
そうそう
)
も、功によって、
済南
(
さいなん
)
(山東省・黄河南岸)の
相
(
しょう
)
に封じられたとのことであった。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この日頃——
曹操
(
そうそう
)
はもう北征の業をひとまず終って、都へ帰っていたが、ひそかに次の備えとして、
荊州
(
けいしゅう
)
方面をうかがっていた。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文帝はかの三国志中の
梟将
(
きょうしょう
)
、
曹操
(
そうそう
)
の子であり、父曹操の帝位を受けたひとであるが、弟の曹植は、素質性行、兄とはまるでちがっていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
わしに
望蜀
(
ぼうしょく
)
の意はあるとしても、あんな山地の一方に屈して、
曹操
(
そうそう
)
、
孫堅
(
そんけん
)
ごとき者と争い、
互角
(
ごかく
)
に一生を終るなど、手本とはいたしたくない。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呂布
(
りょふ
)
の城下に住み、徐州の客将だ。しかも先頃、
曹操
(
そうそう
)
の推薦で朝廷から老後の扶養として禄二千石をうけたという。なにしろ名のある老人だ。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操
(
そうそう
)
はまだ若い人だ。にわかに、彼の存在は近ごろ大きなものとなったが、その
年歯風采
(
ねんしふうさい
)
はなお、白面の一青年でしかない。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操
(
そうそう
)
は大いに職制改革をやっていた。つねに内政の清新をはかり、有能な人物はどしどし登用して、閣僚の強化につとめ
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
北雲の天は、相かわらず
晦
(
くら
)
い。
袁紹
(
えんしょう
)
は死し、
曹操
(
そうそう
)
の威は
震雷
(
しんらい
)
している。——が、果たして、旧土の亡民は、心からその威に服しているかどうか。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
見るとそれは、
典軍
(
てんぐん
)
の校尉
曹操
(
そうそう
)
であった。何進の眼から見ればまことに微々たる一将校でしかない。何進は苦い顔して
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操
(
そうそう
)
は、あなたの功を認めるでしょう。あなたは、官軍たるの強みを持ち、曹操の兵を左翼に、劉玄徳を右翼として、大逆の賊を討ち
掃
(
はら
)
うべきです。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
布衣
(
ほい
)
の一青年孔明の初めの出現は、まさに、
曹操
(
そうそう
)
の好敵手として起った新人のすがたであったといってよい。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「さ、ここで陣を
布
(
し
)
くのだ。さしずめ、敵の武蔵は、
魏
(
ぎ
)
の
曹操
(
そうそう
)
、わしは
諸葛孔明
(
しょかつこうめい
)
というところかな」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
魏
(
ぎ
)
の
曹操
(
そうそう
)
のことだが。——かつて曹操が
麦畝
(
ばくほ
)
を行軍中、百姓を憐れんで、麦を害すものは斬らんと、法令を出した。ところが曹操自身の馬が飛んで
麦田
(
ばくでん
)
を荒らしたのだ。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
劉玄徳
(
りゅうげんとく
)
とか、
曹操
(
そうそう
)
とか
関羽
(
かんう
)
、
張飛
(
ちょうひ
)
そのほか、主要人物などには、自分の解釈や創意をも加えて書いた。随所、原本にない辞句、会話なども、わたくしの
点描
(
てんびょう
)
である。
三国志:01 序
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして遂に、その理想は実現を見、玄徳は
西蜀
(
せいしょく
)
に位置し、
北魁
(
ほくぎ
)
の
曹操
(
そうそう
)
、
東呉
(
とうご
)
の
孫権
(
そんけん
)
と、いわゆる三
分
(
ぶん
)
鼎立
(
ていりつ
)
の一時代を画するに至ったが、もとよりこれが孔明の究極の目的ではない。
三国志:12 篇外余録
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
諸侯の軍勢も、各〻、地を選んで陣を劃したが、
曹操
(
そうそう
)
は早速、袁紹に会って忠告した。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操
(
そうそう
)
の古巣の
兗州
(
えんしゅう
)
には、呂布の配下の
薛蘭
(
せつらん
)
と
李封
(
りほう
)
という二将がたて籠っているが、軍紀はすこぶるみだれ兵隊は城下で掠奪や悪事ばかり働いているし、城中の将は、苛税をしぼって
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
赤壁
(
せきへき
)
の江上戦に、
魏
(
ぎ
)
の
精猛
(
せいもう
)
を
率
(
ひき
)
いる
曹操
(
そうそう
)
が、完敗を喫したのも、当初、彼の軍隊の兵は多く北国産の
山沢
(
さんたく
)
に飛躍したものであり、それに反して、江南の国
呉
(
ご
)
の兵士は、大江の水に馴れ
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、彼よりもはるかに実力もなければ年歯も若い
曹操
(
そうそう
)
に倒されました
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「臣の身がもし陛下の親しい
国戚
(
こくせき
)
でなかったら、いかに胸にあることでも、決して口外はいたしません」と伏完はここに初めて、
曹操
(
そうそう
)
調伏
(
ちょうぶく
)
の意中を帝に打明け、帝もまた、お心をうごかした。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
三國志の中の
魏
(
ぎ
)
の
曹操
(
そうそう
)
は、飮み水に
渇
(
かわ
)
いた炎天の兵をはげまして「峠をこえれば、梅の村がある」と、兵に、酸味を思はせて、苦熱の渇をわすれさせたといふが、ぼくは、梅の實が生ると、あの頃の
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
曹操
(
そうそう
)
死
(
し
)
す
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恋の
曹操
(
そうそう
)
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曹
常用漢字
中学
部首:⽈
11画
操
常用漢字
小6
部首:⼿
16画
“曹”で始まる語句
曹達
曹司
曹洪
曹
曹丕
曹洞宗
曹叡
曹仁
曹長
曹達水