トップ
>
手跡
>
しゆせき
ふりがな文庫
“
手跡
(
しゆせき
)” の例文
さる
頃
(
ころ
)
はがきにて
處用
(
しよよう
)
と申こしたる
文面
(
ぶんめん
)
は
男
(
おとこ
)
の
通
(
とほ
)
りにて
名書
(
なが
)
きも六
藏
(
ざう
)
の
分
(
ぶん
)
なりしかど、
手跡
(
しゆせき
)
大分
(
だいぶ
)
あがりて
見
(
み
)
よげに
成
(
な
)
りしと
父親
(
ちゝおや
)
の
自
(
じ
)
まんより
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
持ば
震
(
ふるへ
)
が
出
(
いで
)
槍
(
やり
)
も同樣
手跡
(
しゆせき
)
に於ては惡筆の上なしゆゑとんと其方は
不得手
(
ふえて
)
なりと申に長兵衞は若々其樣に
御卑下
(
ごひげ
)
なされては御相談が出來ぬと云を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕が持合せた紹介状を出すと「おお
是
(
こ
)
れはヷレツト君の
手跡
(
しゆせき
)
だ、中を見ないでも
解
(
わか
)
つて居る」とフォォル氏が云つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
平次は手に取つて眺めて、その打ち
顫
(
ふる
)
ふ
手跡
(
しゆせき
)
の間から、不思議な
脅迫
(
けふはく
)
觀念にをのゝく宗方善五郎の恐怖を覗くやうな氣がして、言ひやうのない不氣味なものを感ずるのでした。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
奇妙
(
きめう
)
な
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
ると、
或
(
ある
)
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
、ウルピノ
山中
(
さんちう
)
とて、子ープルスの
街
(
まち
)
からは
餘程
(
よほど
)
離
(
はな
)
れた
寒村
(
かんそん
)
の、
浮世
(
うきよ
)
の
外
(
そと
)
の
尼寺
(
あまでら
)
から、
一通
(
いつつう
)
の
書状
(
てがみ
)
が
屆
(
とゞ
)
きました、
疑
(
うたがひ
)
もなき
亞尼
(
アンニー
)
の
手跡
(
しゆせき
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
見る
行燈
(
あんどう
)
の
臺
(
だい
)
の上に
書置
(
かきおき
)
の事と記したる一
封
(
ぷう
)
ありて然も之れ娘お光の
手跡
(
しゆせき
)
なれば一目見るより大きに驚き直に
飛起
(
とびおき
)
封じ目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
怪
(
あや
)
しき
書風
(
しよふう
)
に
正躰
(
しやうたい
)
得
(
え
)
しれぬ
文字
(
もじ
)
を
書
(
かき
)
ちらして、これが
雪子
(
ゆきこ
)
の
手跡
(
しゆせき
)
かと
情
(
なさけ
)
なきやうなる
中
(
なか
)
に、
鮮
(
あざや
)
かに
讀
(
よ
)
まれたる
村
(
むら
)
といふ
字
(
じ
)
、
郎
(
らう
)
といふ
字
(
じ
)
、あゝ
植村
(
うゑむら
)
録郎
(
ろくらう
)
、
植村
(
うゑむら
)
録郎
(
ろくらう
)
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
兄嫁のお縫の
手跡
(
しゆせき
)
に間違ひもなかつたのです。
銭形平次捕物控:308 秋祭りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見らるゝに
手跡
(
しゆせき
)
も見事にして其文章も
勿々
(
なか/\
)
能
(
よく
)
譯
(
わか
)
りしかば則ち目安方へ渡され目安方
高々
(
たか/″\
)
と
讀上
(
よみあげ
)
る其
文
(
ぶん
)
に
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
娘
(
むすめ
)
に
書
(
か
)
かせたる
事
(
こと
)
論
(
ろん
)
なしとこゝの
内儀
(
ないぎ
)
が
人
(
ひと
)
の
惡
(
わる
)
き
目
(
め
)
にて
睨
(
にら
)
みぬ、
手跡
(
しゆせき
)
によりて
人
(
ひと
)
の
顏
(
かほ
)
つきを
思
(
おも
)
ひやるは、
名
(
な
)
を
聞
(
き
)
いて
人
(
ひと
)
の
善惡
(
ぜんあく
)
を
判斷
(
はんだん
)
するやうなもの、
當代
(
たうだい
)
の
能書
(
のうしよ
)
に
業平
(
なりひら
)
さまならぬもおはしますぞかし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
跡
常用漢字
中学
部首:⾜
13画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭