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所置
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しよち
安之助は
忙がしいとかで、一
時間足らず
話して
歸つて
行つたが、
小六の
所置に
就ては、
兩人の
間に
具體的の
案は
別に
出なかつた。
アンドレイ、エヒミチは
院長として
其職に
就いた
後恁る
亂脈に
對して、
果して
是を
如何樣に
所置したらう、
敏捷と
院内の
秩序を
改革したらうか。
世話にこそなれ
恩もなにもなき
我が
身が、
常日ごろ
種々の
苦勞をかける
上にこの
間中よりの
病氣、それ
程のことでも
無かりしを、
何故か
氣が
欝ぎて、
心にも
無き
所置ありしかもしれず
憎み
非道の
所置御座候より藤五郎儀
若氣の
至にて
不行跡御座候を
幸ひに同人を
廢し候は
是非なき
次第に付弟藤三郎を
嫡子に致すべき
旨私し共
諫め候を主税之助儀不承知にて同人
實子佐五郎を
そこで
今迄の
問題は
其所に
据ゑつきりにして
置いて、
自分が
當時小六の
學資として
叔父に
預けて
行つた千
圓の
所置を
聞き
糺して
見ると、
叔母は
宗助は
小六の
所置を
付ける
好機會が、
求めざるに
先だつて、
春と
共に
自から
回つて
來たのを
喜こんだ。