恐入おそれいり)” の例文
切害仕り候にいさゝか相違無之これなく恐入おそれいりたてまつり候之に依て如何樣の御仕置に仰付られ候とも御領主樣ごりやうしゆさまへ對し御恨おんうらみは少も御座なく候以上
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
むぎ一箱、いゑのいも(里芋さといも)一かご、うり一籠、はたもの、六月三日に給ひ候ひしを、今迄御返事申候はざりし事恐入おそれいりさふらふ
うもこの煎茶せんちやの器械からお茶碗ちやわんからお茶托ちやたくまで結構尽けつこうづくめ、中々なか/\お店やなにかでういふものを使ふお店は無い事で、うもお菓子までへられて恐入おそれいります
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
おやうもこれらつしやいまし、うもお早いことじつ恐入おそれいりましたねおたくからすぐ綱曳つなツぴきらしつたツて
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ほめ候は恐入おそれいり候へ共幼年えうねんより發明はつめいなればすゑ頼母敷たのもしく存居しに生長にしたがひ惡事をこのみ親の目に餘り候事度々なれば十八歳の時御帳おちやうつき勘當かんだう仕つり候其後一向に行衞ゆくゑ相知あひしれ申さず村の者共かれうはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ういたしまして、うも遠方ゑんぱうところ恐入おそれいります、いづれも稼業人かげふにんばかりですからなるたけ早くいたしてしまひたいとぞんじます。「其方そのはうい、机やなに立派りつぱ出来できたね。 ...
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
すゝかしらさげて申上らるゝやうおそれながら天下の御大事に付夜中をもかへりみず推參すゐさん候段恐入おそれいり奉り候御病中もいとはせ給はず御目通めどほり仰付おほせつけられ候段有難き仕合に存じ奉ると申上らる此時綱條卿には御褥おんしとね
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
友「有難うございます、恐入おそれいります、お茶も碌々ろく/\差上げませんで、明後日は相違なく夕方までに持参いたします、へえ/\有難うございます、左様ならお帰り遊ばせ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
友「逃げやアしませんが、お気の毒様です、阿部様の五十両を唯頂戴致しますと恐入おそれいりますからな」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いやうでない、まアつかはすから裸体はだかになれ、これ稽古けいこじや、なんでも事は度々たび/\かずかけんければいかぬからの。登「しか御前ごぜんのお目通めどほりで裸体はだかになるは恐入おそれいりますことで。 ...
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくし毎度まいどまゐりますがうも遠いのに恐入おそれいりましたよ、へい御内室ごしんぞさん此間こなひだは誠に有難ありがたぞんじます、エヘヽヽわたくしはねうもソノおさかな結構けつこうなのに御酒ごしゆいのとてえませう
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
これうもお姫様ひめさま恐入おそれいります、へい/\有難ありがたぞんじます。姫「アノ町人ちやうにん、おまへかはりべるか。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
うもみなさん遠方ゑんぽうところ誠に有難ありがたぞんじました、本来ほんらいならば強飯おこはかおすしでもげなければならないんですが、御承知ごしようちとほりの貧乏葬式びんばふどむらひでげすから、恐入おそれいりましたがなに差上さしあげませぬ
黄金餅 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)