“綱曳”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つなひ37.5%
つなひき25.0%
つなびき18.8%
つなっぴき6.3%
つなつぴき6.3%
つなツぴき6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盆の終りに際して、少年が小屋をかけ、または屋外で煮炊にたき食事をする風があるか。また綱曳つなひきその他のこの頃に限る習わしがあるか。
年中行事覚書 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
綱曳つなひきにて駈着かけつけし紳士はしばらく休息の後内儀に導かれて入来いりきたりつ。そのうしろには、今まで居間に潜みたりしあるじ箕輪亮輔みのわりようすけも附添ひたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いいえ、立派な国手せんせい綱曳つなびきでいらっしゃったんですの。でもね、ちっとも分りませんとさ。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ず父と兄が綱曳つなっぴきで車を急がして何所どこへ行ったのだとか、この間は兄さんに御馳走ごちそうになったとか、あなたは何故なぜ麻布の園遊会へ来なかったのだとか、御父さんの漢詩は大抵法螺ほらだとか
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先づちゝあに綱曳つなつぴきくるまいそがして何所どこへ行つたのだとか、此間このあひだにいさんに御馳走になつたとか、あなたは何故なぜ麻布の園遊会へなかつたのだとか、御父おとうさんの漢詩は大抵法螺ほらだとか
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おやうもこれらつしやいまし、うもお早いことじつ恐入おそれいりましたねおたくからすぐ綱曳つなツぴきらしつたツて
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)