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綱曳
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つなひき
ふりがな文庫
“
綱曳
(
つなひき
)” の例文
綱曳
(
つなひき
)
にて
駈着
(
かけつ
)
けし紳士は
姑
(
しばら
)
く休息の後内儀に導かれて
入来
(
いりきた
)
りつ。その
後
(
うしろ
)
には、今まで居間に潜みたりし
主
(
あるじ
)
の
箕輪亮輔
(
みのわりようすけ
)
も附添ひたり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
黒紋付の羽織に山高帽を
被
(
かぶ
)
った立派な紳士が
綱曳
(
つなひき
)
で飛んで行く。車へ乗るものは
勢
(
いきおい
)
がいい。あるくものは突き飛ばされても仕方がない。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
粟穂
(
あわぼ
)
稗穂
(
ひえぼ
)
の古風なるまじないから、家具農具に年を取らせる作法までが一つであった。
綱曳
(
つなひき
)
の勝負もまた年占の用に供せられた。
雪国の春
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
今でも九州や東北の
田舎
(
いなか
)
で年に一度の
綱曳
(
つなひき
)
という行事などは、ちょうどこの子ども遊びとの
境目
(
さかいめ
)
に立っている。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
もう
綱曳
(
つなひき
)
から突き飛ばされる
気遣
(
きづかい
)
はあるまいとまで思う。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
綱
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
曳
漢検準1級
部首:⽈
6画
“綱”で始まる語句
綱
綱吉
綱条
綱渡
綱手
綱條卿
綱村
綱倉
綱常
綱高