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御承知
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ごしようち
天守に
於ては、
予て
貴女と
双六を
打つて
慰みたいが、
御承知なければ、
致やうも
無かつた
折から……
丁ど
僥倖、いや
固より、
固より
望み
申す
処……とある!
拙い
巧いと
申すは二の
段にいたしまして、
是は第一に詩といふものになつて
居りません、
御承知の
通り、詩と
申しまするものは、必らず
韻をふまなければならず
あたしの
申上げる
事を
合点なさりたくば、まづ、ひとつかういふ
事を
御承知願ひたい。
白の
頭巾に
頭を
裹んで、
堅い
木札をかた、かた、いはせる
奴めで
御座るぞ。
顔は
今どんなだか
知らぬ。
遮りそれでは
未だ
御存じの
無きならん
父御さまと
兄との
中にお
話し
成立つてお
前さまさへ
御承知ならば
明日にも
眞實の
姉樣お
厭か/\お
厭ならばお
厭でよしと
薄氣味わろき
優しげの
聲嘘か
實か
餘りといへば
餘りのこと
何うも
皆さん
遠方の
処誠に
有難う
存じました、
本来ならば
強飯かお
酢でも
上げなければならないんですが、
御承知の
通りの
貧乏葬式でげすから、
恐入ましたが
何も
差上げませぬ