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後
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の
ふりがな文庫
“
後
(
の
)” の例文
ソクラテスは
鴆毒
(
ちんどく
)
を
嚥
(
の
)
み
了
(
おわ
)
った
後
(
の
)
ち、暫時の間は、
彼方此方
(
あちらこちら
)
と室内を歩みながら、平常の如くに、門弟子らと種々の物語をして
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
要するにガラス絵といっても、少しも他の油絵や、水彩と変わりなく充分の写実力を養って
後
(
の
)
ちでないと面白い芸術品は出来ないでしょう。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
昨年函館の五稜郭が落去して
後
(
の
)
ちは、諸藩の兵も各引揚げて、上下交々一と休息という場合で、藩士などの往来は全く絶えていたのである。
鳴雪自叙伝
(新字新仮名)
/
内藤鳴雪
(著)
遂に望みを達し得ざるのみならず、舎弟は
四肢
(
しし
)
凍傷
(
とうしょう
)
に
罹
(
かか
)
り、
爪
(
つめ
)
皆
(
みな
)
剥落
(
はくらく
)
して久しくこれに悩み、
後
(
の
)
ち大学の通学に、車に
頼
(
よ
)
りたるほどなりしという。
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
其許に
便
(
たよ
)
り行きつゝ訳は少しも明さずに一泊を乞いたるが夜明けて
後
(
の
)
ちも此辺りへは人殺しの
評
(
うわさ
)
も達せず妾は唯金起が殺されたるや如何にと其身の上を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
蓋
(
けだ
)
しこれ本校の世好に
拘
(
かか
)
わらずその理学の一科を設け、数年の
後
(
の
)
ち大にこれを勧むるの地歩を為さんと欲するもの
乎
(
か
)
。余、その用意の疎ならざるを賀するなり(喝采)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
◯余はヨブ記の絶頂たる十九章を講じて
後
(
の
)
ち病を得、数回この講壇を休むのやむなきに至った。詩人バイロンは大なる天才であったが、三十八歳を
以
(
もっ
)
てこの世を去った。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
後悔して
後
(
の
)
ち百姓となり、無事に一生を送りしと、僕上野に遊んだ際、この穴を見たが
惜
(
おし
)
いかな、土地の名を
聞洩
(
ききもら
)
した、何でも
直
(
じ
)
き上に寺のある、往来の
左方
(
ひだり
)
だと記憶している。
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
白色合弁の脣形花が穂をなして開き
後
(
の
)
ち丁度キササゲの様な長い
莢
(
さや
)
の実を結ぶのである。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
前途を
見究
(
みきは
)
めて
後
(
の
)
ち
進行
(
しんかう
)
せしむ、善作一たび方向を
定
(
さだ
)
めて
進
(
すす
)
む時は、
其
(
その
)
誤らざる事磁石に
拠
(
よ
)
るよりも
勝
(
まさ
)
れりと云ふべし、
真
(
しん
)
に一行中
屈竟
(
くつけう
)
の
好漢
(
こうかん
)
たり、中島鹿吉なるものは躯幹
偉大
(
ゐだい
)
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
それから棚に上ろうとして足をぴこぴこさせても上れなかった時に多くの生徒は再びどっと笑った。これから
後
(
の
)
ち器械体操に対する反感はいよいよ強くなって休むことが多かった。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
油にて揚げる時最初は火を弱くして
緩々
(
ゆるゆる
)
揚げ
後
(
の
)
ち火を強くして
卸
(
おろ
)
すべし。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
この
後
(
の
)
ち慶長十七年八月に至って、幕府は、一季居、耶蘇教、負傷者、
屠牛
(
とぎゅう
)
に関する禁令とともに、煙草に関する禁令をも天下に頒った。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
◯人に満全を望みて
後
(
の
)
ち失望ししかして人を
怨
(
うら
)
む、これわが国人の
通弊
(
つうへい
)
である。この時失望のあまり信仰より
堕
(
お
)
つる者さえある。これ出発点において全く誤っていたためである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
或るものは
雨
(
あめ
)
霽
(
は
)
れて
後
(
の
)
ち出立すべしと言ひしも、予等の
予定
(
よてい
)
は最初より風雨に
暴露
(
ぼうろ
)
せらるる十日間に
渉
(
わた
)
るも
敢
(
あへ
)
て
厭
(
いと
)
はざるの决心なるを以て、
断然
(
だんぜん
)
雨
(
あめ
)
を
冒
(
おか
)
して
進行
(
しんかう
)
することとはなれり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
余は本校に向て望む、十数年の
後
(
の
)
ち
漸
(
ようや
)
くこの専門の学校を改良前進し、邦語を以て我が子弟を教授する大学の位置に進め、我
邦
(
くに
)
学問の独立を助くるあらんことを(謹聴々々、大喝采)。
祝東京専門学校之開校
(新字新仮名)
/
小野梓
(著)
居士の肺を病んだのは余の面会する二、三年前の事であったので、余の逢った頃はもう一度
咯血
(
かっけつ
)
した
後
(
の
)
ちであった。けれどもなお相当に蛮気があった。この時もたしか
艪
(
ろ
)
を漕いだかと思う。
子規居士と余
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
福円の妻女は至って優しい慈悲深き
質
(
たち
)
ゆえ親も及ばぬほど看病に心を
竭
(
つく
)
し、
後
(
の
)
ち
桃山
(
ももやま
)
の病院にまで
入
(
いれ
)
て、世話をしてやった、すると
或
(
ある
)
夜琴之助が帰り
来
(
きた
)
り、
最
(
も
)
う
全治
(
なおり
)
ましたからお礼に来ましたと
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
素
(
も
)
と卑賤に身を起し、
後
(
の
)
ち大法官に挙げられ、貴族となって、ロード・セント・レオナルド(Lord St. Leonald)と号した人である。
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
◯ヨブはまず「わが心
生命
(
いのち
)
を
厭
(
いと
)
う、されば我れわが
憂
(
うれい
)
を包まず言い表わし、わが魂の
苦
(
くるし
)
きによりて
語
(
ものい
)
わん」との発語を述べて
後
(
の
)
ち、痛刻なる語を
以
(
もっ
)
て神と争わんとするのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
“後(
前後
)”の解説
前後(ぜんご・まえうしろ)とは、六方位(六方)の名称の一つで、縦や奥行を指す方位の総称。この内、進む方向を前(まえ)、これと対蹠に退く方向を後(うしろ)という。
古くは「まへ」・「しりへ」とも呼ばれた。「へ」は方向を指し、「まへ」は目の方向、「しりへ」は背の方向である。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“後”を含む語句
後退
最後
後妻
午後
背後
後日
後生
後方
其後
以後
後継
後日譚
前後
後裔
後々
向後
後見
後宮
後来
明後日
...