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やしや
ふりがな文庫
“
夜叉
(
やしや
)” の例文
又人
活
(
い
)
きながらにして鬼に
化
(
け
)
するもあり。
五八
楚王
(
そわう
)
の宮人は
蛇
(
をろち
)
となり、
五九
王含
(
わうがん
)
が母は
六〇
夜叉
(
やしや
)
となり、
六一
呉生
(
ごせい
)
が妻は
蛾
(
が
)
となる。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「見るが宜い。——持前の愛嬌などは何處にもない、
夜叉
(
やしや
)
のやうな女ぢやないか——あツ舌を噛み切りやがつた」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
世間からは私までが
夜叉
(
やしや
)
のやうに謂はれる、私がまた其れが死ぬよりも
辛
(
つ
)
らかツたんですけれども、
房
(
これ
)
がゐてゝ見りや、貴方、
豈夫
(
まさか
)
に別れることも出來ないじやありませんか。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
(本文に火車といふは
所謂
(
いはゆる
)
夜叉
(
やしや
)
なるべし、夜叉の怪は唐土の書にもあまた散見せり。)
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
憂色、
面
(
おもて
)
に現然たる議長が何やらん
唇
(
くち
)
を開かんずる
刹那
(
せつな
)
「
否
(
ノー
)
ツ」と一声、巨鐘の如く席の中央より響きたり、
看
(
み
)
よ、菱川硬二郎は
夜叉
(
やしや
)
の如く口頭より
焔
(
ほのほ
)
を吐きつゝ突ツ起ちてあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
其處
(
そこ
)
で、
暑中休暇
(
しよちうきうか
)
の
學生
(
がくせい
)
たちは、むしろ
飛騨越
(
ひだごえ
)
で
松本
(
まつもと
)
へ
嶮
(
けん
)
を
冒
(
をか
)
したり、
白山
(
はくさん
)
を
裏
(
うら
)
づたひに、
夜叉
(
やしや
)
ヶ
池
(
いけ
)
の
奧
(
おく
)
を
美濃路
(
みのぢ
)
へ
渡
(
わた
)
つたり、
中
(
なか
)
には
佐々成政
(
さつさなりまさ
)
のさら/\
越
(
ごえ
)
を
尋
(
たづ
)
ねた
偉
(
えら
)
いのさへある。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼は乱せる髪を
夜叉
(
やしや
)
の如く打振り打振り、
五体
(
ごたい
)
を
揉
(
も
)
みて、
唇
(
くちびる
)
の血を噴きぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
美しい
夜叉
(
やしや
)
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(本文に火車といふは
所謂
(
いはゆる
)
夜叉
(
やしや
)
なるべし、夜叉の怪は唐土の書にもあまた散見せり。)
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一と走り本道の
石齋
(
せきさい
)
先生をつれて來た時は、萬事はもう手おくれで、妖艶無比の女——毒のある花のやうなお小夜は、猛毒と鬪つた苦惱のために、さながら
夜叉
(
やしや
)
の面のやうに
變貌
(
へんばう
)
して
銭形平次捕物控:223 三つの菓子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
遠
(
とほ
)
く
後
(
あと
)
を
見返
(
みかへ
)
れば、
風
(
かぜ
)
に
乗
(
の
)
つた
友船
(
ともぶね
)
は、千
筋
(
すぢ
)
の
砂煙
(
すなけぶり
)
をかぶつて、
乱
(
みだ
)
れて
背状
(
うしろさま
)
に
吹
(
ふ
)
きしなつて、
恰
(
あたか
)
も
赤髪藍面
(
せきはつらんめん
)
の
夜叉
(
やしや
)
の、一
個
(
こ
)
水牛
(
すゐぎう
)
に
化
(
くわ
)
して、
苜蓿
(
うまごやし
)
の
上
(
うへ
)
を
転
(
ころ
)
げ
来
(
き
)
たる
如
(
ごと
)
く、もの
凄
(
すさま
)
じく
望
(
のぞ
)
まれた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
護摩壇
(
ごまだん
)
に
向
(
むか
)
つて、
髯
(
ひげ
)
髪
(
かみ
)
も
蓬
(
おどろ
)
に、
針
(
はり
)
の
如
(
ごと
)
く
逆立
(
さかだ
)
ち、あばら
骨
(
ぼね
)
白
(
しろ
)
く、
吐
(
つ
)
く
息
(
いき
)
も
黒煙
(
くろけむり
)
の
中
(
なか
)
に、
夜叉
(
やしや
)
羅刹
(
らせつ
)
を
呼
(
よ
)
んで、
逆法
(
ぎやくはふ
)
を
修
(
しゆ
)
する
呪詛
(
のろひ
)
の
僧
(
そう
)
の
挙動
(
ふるまい
)
には
似
(
に
)
べくもない、が、
我
(
われ
)
ながら
銀
(
ぎん
)
の
鍋
(
なべ
)
で、ものを
煮
(
に
)
る
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“夜叉”の意味
《名詞》
夜叉 (やしゃ)
ヤクシャ、インド神話に登場する鬼神で顔や形は恐ろしく獰猛で人肉を食らう。
仏教において八部衆の一つで北方を守護する天夜叉、地夜叉、虚空夜叉の三種。
(出典:Wiktionary)
“夜叉”の解説
夜叉(やしゃ、、の音写、訳:暴悪・捷疾鬼・威徳)は、古代インド神話に登場する鬼神。薬叉(やくしゃ)とも称する。のちに仏教に取り入れられ護法善神の一尊となった。
(出典:Wikipedia)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画
“夜叉”で始まる語句
夜叉王
夜叉羅刹
夜叉神
夜叉権
夜叉相
夜叉主
夜叉名
夜叉峠
夜叉部
夜叉鬼