“水牛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すゐぎう50.0%
すいぎゅう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とほあと見返みかへれば、かぜつた友船ともぶねは、千すぢ砂煙すなけぶりをかぶつて、みだれて背状うしろさまきしなつて、あたか赤髪藍面せきはつらんめん夜叉やしやの、一水牛すゐぎうくわして、苜蓿うまごやしうへころたるごとく、ものすさまじくのぞまれた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
椰子やししげる中に群れゐし水牛すゐぎうがうごくとき人をおそれしめつつ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
水牛すいぎゅうのように大きな図体ずうたいをもった艦長の胸のなかを、一センチほど、りひらいてみたかった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ついそばに、蓮池はすいけに向いて、(じんべ)と言ふひざぎりの帷子かたびらで、眼鏡めがねの下に内職らしいあみをすいて居る半白はんぱくの父を呼ぶと、急いで眼鏡をはずして、コツンと水牛すいぎゅうたたんで、台に乗せて
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)