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参
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まいり
ふりがな文庫
“
参
(
まいり
)” の例文
旧字:
參
今は
止
(
や
)
めていても
兇状持
(
きょうじょうもち
)
で随分人相書の廻ってるのがあるから、
迂濶
(
うかつ
)
な事が出来ないからさ。御覧よ、今本願寺
参
(
まいり
)
が一人通ったろう。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
参
(
まいり
)
がけ下ノ関に立より申候所、京師の急報在
レ
之候所、中々さしせまり候勢、一変動在
レ
之候も、今月末より来月初のよふ相聞へ申候。
手紙:108 慶応三年九月二十四日 渡辺弥久馬あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
遠くも無い寺
参
(
まいり
)
して御先祖様の墓に
樒
(
しきみ
)
一束
手向
(
たむく
)
る
易
(
やす
)
さより孫娘に
友禅
(
ゆうぜん
)
を
買
(
かっ
)
て
着
(
きせ
)
る苦しい方が
却
(
かえっ
)
て
仕易
(
しやす
)
いから不思議だ、損徳を
算盤
(
そろばん
)
ではじき出したら
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然乍
(
しかしながら
)
御手紙
参
(
まいり
)
候ごとに一寸御返事に困るやうなるは、
即
(
すなわ
)
ち真直に遠慮なく所信を述べて申越され候為にして、外に類なきことと敬服いたし候事に候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
昨日見に
参
(
まいり
)
候折
参詣人
(
さんけいにん
)
の
柏手
(
かしわで
)
拍
(
う
)
つ音小鳥の声
木立
(
こだち
)
を隔てゝかすかに聞え候趣
大
(
おおい
)
に気に入り申候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
文吉はすぐに玉造へお礼
参
(
まいり
)
に往った。九郎右衛門は文吉の帰るのを待って、手分をして大阪の出口々々を廻って見た。宇平の行方を街道の
駕籠
(
かご
)
の
立場
(
たてば
)
、港の
船問屋
(
ふなどいや
)
に
就
(
つ
)
いて尋ねたのである。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
キテラのお社へお
参
(
まいり
)
をしに、この門を出て
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
たとえ中途で取殺されるまでも、お
参
(
まいり
)
をせずに
措
(
お
)
くものかと、
切歯
(
はがみ
)
をして、下じめをしっかりとしめ直し、
雪駄
(
せった
)
を脱いですたすたと登り掛けた。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
顳顬
(
こめかみ
)
に
即功紙
(
そっこうし
)
張りて茶碗酒引かける流儀は
小唄
(
こうた
)
の一ツも知らねば出来ぬことなるべく、
藁人形
(
わらにんぎょう
)
に釘打つ
丑
(
うし
)
の
時
(
とき
)
参
(
まいり
)
は
白無垢
(
しろむく
)
の衣裳に三枚歯の
足駄
(
あしだ
)
なんぞ
物費
(
ものいり
)
を惜しまぬ心掛すでに
大時代
(
おおじだい
)
なり。
桑中喜語
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
私が今日こちらへ泊って、
翌朝
(
あした
)
お
参
(
まいり
)
をするッてことは、かねがね話をしていたから、大方
旅行先
(
たびさき
)
から落合って来たことと思ったのに、まあ、お前、どうしたというのだろうね。
伊勢之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
或夜いつもの如く品川宿よりの帰り
途
(
みち
)
、
連
(
つれ
)
の者にもはぐれ、唯一人
牛町
(
うしまち
)
の
一筋道
(
ひとすじみち
)
を大急ぎに歩み
参
(
まいり
)
候と
思
(
おもい
)
の
外
(
ほか
)
何処
(
どこ
)
まで行き候ても同じやうなる街道にて海さへ見え申さず候
故
(
ゆえ
)
、これはてつきり
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
紅梅焼
(
こうばいやき
)
と思うのが、ちらちらと、もみじの散るようで、通りかかった誰かの
割
(
わり
)
鹿
(
か
)
の
子
(
こ
)
の
黄金
(
きん
)
の
平打
(
ひらうち
)
に、
白露
(
しらつゆ
)
がかかる景気の——その紅梅焼の店の前へ、お
参
(
まいり
)
の帰りみち、通りがかりに
菊あわせ
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
かつはまた百両の金の隠し場所にも
困
(
こまり
)
候故、そのまゝ引返し、とぼ/\と
大門
(
だいもん
)
のあたりまで
参
(
まいり
)
候処、突然
後
(
うしろ
)
より、モシ
良乗殿
(
りょうじょうどの
)
、早朝より
何処
(
いずこ
)
へお
出
(
い
)
でかと、声掛けられ、びっくり致し振返れば
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
意気事を
極
(
き
)
めるちゅうから、
癪
(
しゃく
)
に障ってな、いろいろ
験
(
しら
)
べたが何事もないで、
為方
(
しかた
)
がない、内に居る
母親
(
おふくろ
)
が寺
参
(
まいり
)
をするのに木綿を着せて、
汝
(
うぬ
)
が
傾城買
(
じょろうかい
)
をするのに絹を
纏
(
まと
)
うのは何たることじゃ
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二度目の
婿
(
むこ
)
を取り候後も、年々寒暑の折には欠かさず屋敷へ見舞に
参
(
まいり
)
候ほどにて、愚僧山内の学寮へ寄宿の後も、
有馬様
(
ありまさま
)
御長屋
(
おながや
)
外の
往来
(
おうらい
)
にて、図らず
行逢
(
ゆきあ
)
ひ候事など思ひ浮べ、その日の昼下り
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
参
常用漢字
小4
部首:⼛
8画
“参”を含む語句
参詣
参上
見参
墓参
初見参
御参詣
新参
参差
推参
降参
日参
御参
参観
持参金
古参
参宿
毒人参
人参
参籠
参内
...