“げんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ゲンジ
語句割合
源氏47.6%
元治21.4%
現時11.9%
言辞4.8%
元二2.4%
儼示2.4%
厳慈2.4%
現示2.4%
言辭2.4%
験示2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの“源氏げんじ”や“枕草子”のような恋愛もし、優美な日常を楽しんで暮らしたということも、すばらしい人間記録にはちがいありません。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
話が少し元へ返って、私の十二の時が文久三年、十三が確か元治げんじ元年の甲子年きのえねどしであった。この甲子年はめったには来ません。
現時げんじ見解けんかいおよ趣味しゆみるに、六號室がうしつごときは、まことるにしのびざる、厭惡えんをへざるものである。かゝ病室びやうしつは、鐵道てつだうること、二百露里ヴエルスタ小都會せうとくわいおいてのみるのである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
しかも反国家的な言辞げんじろうしてはばからないので、他の生徒に対する悪影響が甚しいし、学校としては到底教育の責任を負うことが出来ないというのである。
次郎物語:04 第四部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
元二げんじは、えず、うたを、はだへてつてて、ひとにつくやうに、つかないやうに、ちら/\としては始終しじうぢつる。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
生温なまぬるちやをがぶ/″\とつて、ぢいがはさみしてくれる焚落たきおとしで、つゞけに煙草たばこんで、おほい人心地ひとごこちいた元二げんじ
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
となす孔明の意志を無言に儼示げんじしているものにほかならない。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし霞亭と凹巷とが奥州より帰つて品川で袂を分つた文化甲子の後八年は、霞亭が嵯峨幽棲の後となる。別来の句は上に連ねて読まなくてはならない。即ち厳慈げんじに別れてより八年である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかるににすねたる阿呆あはういた文学者ぶんがくしや斥罵せきばすれども是れ中々なか/\識見しきけん狭陋けふろう現示げんじせし世迷言よまいごとたるにぎず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
不作法ぶさはふ言辭げんじ麻痺まひして彼等かれらはどうしたら相互さうご感動かんどうあたるかと苦心くしんしつゝあつたかとおもやう卑猥ひわいな一唐突だしぬけあるにんくちからるとの一にんまたそれにおうじた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ドブざい験示げんじを使うという評判が立って、バッタリと淋れてしまった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)