“狭陋”の読み方と例文
読み方割合
けふろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるににすねたる阿呆あはういた文学者ぶんがくしや斥罵せきばすれども是れ中々なか/\識見しきけん狭陋けふろう現示げんじせし世迷言よまいごとたるにぎず。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
見よ、詩歌の思想界をあざけるものは、その余りに狭陋けふろうにして硬骨なきを笑ふにあらずや。見よ、政治を談ずるものは、空しく論議的の虚影を追随して停まるところを知らざるにあらずや。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
間数も不足なき程にあれば何をかかこつべきと思ふなるに、俳翁しきりに其狭陋けふろうなるをつぶやきて止まず。一向に心得ねば、笑つて翁に言ひけるやう、御先祖其角の住家より狭しと思すにやと。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)