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鄭
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てい
ふりがな文庫
“
鄭
(
てい
)” の例文
鄭
(
てい
)
に賢人ありて鄭国滅びたるは賢人の言を聞きながら少しも用いなんだからと、
室鳩巣
(
むろきゅうそう
)
が言ったも思い当る。それにサアどうだ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
おぬしが
関西五路
(
かんせいごろ
)
の顔役
鄭
(
てい
)
をなぐり殺したため、おれたちにまで、役人の手が伸びて、片っぱしから牢へぶちこみ始めやがった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いらっしゃい」と
鄭
(
てい
)
は私を見るなりすぐに「いいもの上げようと思って待っていましたよ」と机の
抽斗
(
ひきだし
)
から一通の手紙を出して私に渡した。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
その後、
鄭
(
てい
)
に行き、
陳
(
ちん
)
に行き、再び衞に戻って来たのであるが、彼はそうした遊歴の間に、いやというほど諸侯の心情の浅ましさを見せつけられた。
論語物語
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
(五) 諸国周遊の途中、孔子は
鄭
(
てい
)
で弟子にはぐれ、独り
郭
(
くるわ
)
の東門に立っていた。鄭人が
子貢
(
しこう
)
に告げて言った。
孔子
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
▼ もっと見る
「今西君。
鄭
(
てい
)
君にそう云ってくれ給え。今夜はどうか私の代りに、東京へ
御出
(
おい
)
でを願いますと。」
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
申不害
(
しんふがい
)
は
(三九)
京人
(
けいひと
)
也
(
なり
)
。
故
(
もと
)
鄭
(
てい
)
の
賤臣
(
せんしん
)
なり。
(四〇)
術
(
じゆつ
)
を
學
(
まな
)
び、
以
(
もつ
)
て
(四一)
韓
(
かん
)
の
昭矦
(
せうこう
)
に
干
(
もと
)
む。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
鄭
(
てい
)
の君がその臣
蔡仲
(
さいちゅう
)
の専横を憎んで、蔡仲の
聟
(
むこ
)
に命じて彼を殺害させようとした時に、蔡仲の娘がそれと知って、もしこの事を父に告げると、夫が父のために殺されるし
法窓夜話:02 法窓夜話
(新字新仮名)
/
穂積陳重
(著)
何時
(
いつ
)
の
比
(
ころ
)
のことであったか朝鮮の
王城
(
おうじょう
)
から南に当る村に
鄭
(
てい
)
と云う老宰相が住んでいた。
悪僧
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
朝鮮人を
凡
(
すべ
)
て高麗人と呼ぶのは昔からのならわしである。今も半数は鮮姓を承ぎ、
沈
(
ちん
)
、
崔
(
さい
)
、
鄭
(
てい
)
、
朴
(
ぼく
)
、
金
(
きん
)
、
林
(
りん
)
、
何
(
か
)
、
卞
(
べん
)
等昔のままである。明治までは特殊な部落であって雑婚を堅く封じられた。
苗代川の黒物
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
これ
鄭
(
てい
)
の子産が音楽を聞いてその国の治乱を知ったゆえんである。
婦人問題解決の急務
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
鄭
(
てい
)
村の
鉄李
(
てつり
)
という男は狐を捕るのを商売にしていた。
中国怪奇小説集:12 続夷堅志・其他(金・元)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「南の村の
鄭
(
てい
)
公子の二度目の奥さまでございます。」
阿霞
(新字新仮名)
/
蒲 松齢
(著)
李
(
リイ
)
さん、
鄭
(
てい
)
さん、
支那服
(
しなふく
)
さん
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その後ろに
吊
(
つ
)
ってある沢山な丸裸の豚だの、またそれとよく似ている主人の
鄭
(
てい
)
が何か筆を持って
屈
(
かが
)
みこんでいた帳場の辺までを、ジロと大きな眼で
睨
(
ね
)
めまわした。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
廼
(
すなは
)
ち
關其思
(
くわんきし
)
を
戮
(
りく
)
して
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
は
(一〇三)
兄弟
(
けいてい
)
の
國
(
くに
)
也
(
なり
)
、
子
(
し
)
之
(
これ
)
を
伐
(
う
)
てと
言
(
い
)
ふは
何
(
なん
)
ぞや」と。
胡君
(
こくん
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて、
鄭
(
てい
)
を
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
に
親
(
した
)
しむと
爲
(
な
)
して、
鄭
(
てい
)
に
備
(
そな
)
へず。
鄭人
(
ていひと
)
胡
(
こ
)
を
襲
(
おそ
)
うて
之
(
これ
)
を
取
(
と
)
れり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
月令に毎夏兵を以て蛟を囲み伐つ由あるは周の頃土地開けず文武周公の御手もと近く
鱷
(
がく
)
が人畜を害う事しきりだったので、漢代すでにかかる定例の鱷狩りはなくなった故
鄭
(
てい
)
氏が注釈を加えたのだ。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
「何をっ」と、
鄭
(
てい
)
のこめかみに、太い青筋がムラッと燃えあがった。「——おい、もう一ぺんいってみな。州の提轄だと思えばこそ、さっきから虫を
怺
(
こら
)
えていたんだぞ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
昔
(
むかし
)
鄭
(
てい
)
の
武公
(
ぶこう
)
、
胡
(
こ
)
を
伐
(
う
)
たんと
欲
(
ほつ
)
し、
廼
(
すなは
)
ち
(一〇二)
其子
(
そのこ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
に
妻
(
めあは
)
せたり。
因
(
よ
)
つて
羣臣
(
ぐんしん
)
に
問
(
と
)
うて
曰
(
いは
)
く、「
吾
(
われ
)
、
兵
(
へい
)
を
用
(
もち
)
ひんと
欲
(
ほつ
)
す、
誰
(
たれ
)
か
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
き
者
(
もの
)
ぞ」と。
關其思
(
くわんきし
)
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
伐
(
う
)
つ
可
(
べ
)
し」と。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
“鄭”の解説
鄭(てい、紀元前806年 - 紀元前375年)は、中国の西周時代から春秋戦国時代まで存在した国。姓は姫、爵位は伯爵。現在の中華人民共和国河南省に位置した。
周の宣王の同母弟、姫友(桓公)が鄭(現在の陝西省渭南市華州区)に封じられたことに始まる。幽王の時、桓公は西周滅亡の混乱を避け、国民とともに東虢(とうかく)と鄶(かい)の間に遷った。
(出典:Wikipedia)
鄭
漢検準1級
部首:⾢
15画
“鄭”を含む語句
鄭重
鄭玄
南鄭
鄭人
鄭寧
鄭成功
鄭樵
鄭州
慇懃鄭重
鄭家屯
鄭声
鄭子
鄭賢弟
鄭板橋
鄭狂淫褻
鄭洽
鄭泰
鄭注
鄭永慶
鄭氏
...