遠足えんそく)” の例文
りょうちゃんたちの遠足えんそくは、そうしたおかがあり、はやしがあり、ながれがあり、いけがある、そして電車でんしゃっていける、公園こうえんであったのです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうどみなさんが遠足えんそくくときにもちひる水筒すいとうおなじものでありますが、これははじめはけだものかはつくつた水袋みづぶくろからそのかたちたのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
そんな山の中でそだったのだから、五年生の春の遠足えんそくで、はじめて日本海にほんかいを見たときに、いのきちたちは、どんなにおどろいたことだろう。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
「あら、ちがうわよ。あたし、まだ三次元世界なんかへいったことはないわ。また、三次元世界へ遠足えんそくしたという話も聞いたことがないわよ」
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また、ある通りでは、おおぜいの人たちが歩いてきました。それは、楽しい遠足えんそくをしている、禁酒会員きんしゅかいいんたちでした。
「きょうは、遠足えんそくがあって、とてもとおかったけれど、がんばってあるいて、先生せんせいにほめられました。」
「どうして、こんなとおいところまで、遠足えんそくにいらしたのだろう? きっと来年らいねん卒業そつぎょうする六年生ねんせいかもしれない。どれ、はしっていってよう。」
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしみなさんがたゞたかやまなどにのぼるばかりでなく、遠足えんそくのときにはかういふ方面ほうめんへもかけることをおすゝめいたします。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
みんなは、ひとりの先生につれられて、遠足えんそくにきたのでした。アーチのところまで来ますと、先生はしばらく待っているようにみんなに言っておいて、じぶんだけ中へはいっていきました。
「おまえは、どうしたんですか、いくら遠足えんそくでも、そんなにべられるはずがないでしょう。」と、おかあさんは、賢吉けんきちかおをごらんになりました。
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
遠足えんそくがきまって、いよいよそのまえばんになると、おそらくほか子供こどももそうであったように、りょうちゃんは大騒おおさわぎです。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ついこのあいだまでこえていた、あぶらぜみのこえがしなくなったとおもうと、あきがきました。そして、今日きょうは、一どうちにった遠足えんそくであります。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
遠足えんそくまえばんでした。賢吉けんきちはおかあさんにつれられて、明日あすっていく、お菓子かしいにかけました。
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あのひかるのは、みずかな。」と、かれは、なかながれる小川おがわそそいでいました。そのとき、がやがやとこえがして、おかしたを、学校がっこう遠足えんそくとおったのであります。
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、遠足えんそくのときには、りょうちゃんは、二人分ふたりぶんのお菓子かし果物くだものっていこうとおもったのでした。
少年の日二景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たのしくはなしをしながら、先生せんせいにつれられて、らないみちあるいているだろうとおもうと、勇吉ゆうきち自分じぶんからすすんで、いきたくないと、こんどの遠足えんそくにくわわらなかったことが
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
運動場うんどうばても、賢吉けんきちのほうから、はなしをしなければ、だまっているというふうでありました。遠足えんそくが、ちかづいたときでした。みんなは、あつまれば、たのしそうに、そのはなしをしていました。
宿題 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「まだ、はるにはなかなかなんだね。はやはるがくるといいなあ。」と、立雄たつおくんは、あかみをびた、まつみきをながめて、去年きょねんはる遠足えんそくにいって田舎道いなかみちあるいたときの景色けしきおもしたのです。
町はずれの空き地 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どこの学校がっこうかしらん。こんなにおそくなってから、遠足えんそくするのは?」
丘の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今年ことしの、遠足えんそくは、むかしの、しろあとをにいくのでした。
水七景 (新字新仮名) / 小川未明(著)