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給
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た
ふりがな文庫
“
給
(
た
)” の例文
「油断はならぬ。先々、島からも便りをしましょう。その
都度
(
つど
)
、そもじの手から密々に、鎌倉表か六波羅へ早打ちを飛ばして
給
(
た
)
も」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
くわしく
案内
(
あない
)
を致そうずるにて候、あわれ、一杯の般若湯と、五十文の鳥目とをたびて
給
(
た
)
べ候え、なあむ十方到来の旦那様方……
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
然れども天の時いまだ
臻
(
いた
)
らざりしかば、南の山に蝉のごとく
蛻
(
もぬ
)
け、人と
事
(
こと
)
と共に
給
(
た
)
りて、東の國に虎のごとく歩みたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
下女下男
迄
(
まで
)
も胸が悪くて
御飯
(
ごはん
)
が
給
(
た
)
べられないと訴える。
其
(
そ
)
れ
是
(
こ
)
れの中でヤット妙な物が出来たは出来たが、
粉
(
こ
)
のような物ばかりで結晶しない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
子胎内に
舎
(
やど
)
れば、母は言語
立居
(
たちい
)
より
給
(
た
)
べものなどに至るまで万事心を用い、正しからぬ事なきようにすれば、生れる子形体正しく器量人に
勝
(
まさ
)
るとなり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
「我が
夫
(
つま
)
いのう、光国どの、助けて
給
(
た
)
べ。」とばかりで、この武者修業の、足の遅さ。
国貞えがく
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
願ふはわが身をこのままに、天麩羅とやらんにしたまひて、彼の聴水を打つて
給
(
た
)
べ。日頃
大黒天
(
だいこくてん
)
に願ひたる、その甲斐ありて今ぞかく、わが身は恩ある黄金ぬしの、御用に立たん嬉れしさよ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
三三
あまさへ
去年
(
こぞ
)
の秋、
三四
京家の下知として、
三五
美濃の国
郡上
(
ぐじやう
)
の
主
(
ぬし
)
、
三六
東
(
とう
)
の
下野守
(
しもつけのかみ
)
常縁
(
つねより
)
に
三七
御旗
(
みはた
)
を
給
(
た
)
びて、
三八
下野の
領所
(
しるところ
)
にくだり、
氏族
(
しぞく
)
三九
千葉
(
ちば
)
の
実胤
(
さねたね
)
とはかりて
四〇
責
(
せ
)
むるにより
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
鵞目
(
てうもく
)
一結
(
ひとゆひ
)
、
白米
(
しらよね
)
一
駄
(
だ
)
、白小袖一、送り
給
(
た
)
び
畢
(
をは
)
んぬ。
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
「ただ母様を。——母様のお身を護って
給
(
た
)
も。寧子の身などかもうてくれるな。いくら惜しい物とて、財宝には心をひかれまいぞ」
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八絃
(
やつを
)
の琴を
調
(
しら
)
べたるごと
六
、天の下
治
(
し
)
らし
給
(
た
)
びし、
伊耶本和氣
(
いざほわけ
)
の天皇
七
の御子、市の邊の押齒の
王
(
みこ
)
の、
奴
(
やつこ
)
、
御末
(
みすゑ
)
八
。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
精進
(
しょうじん
)
潔斎
(
けっさい
)
などは随分心の堅まり候ものにてよろしき事とぞんじ候に付き、拙者も二月二十五日より三月
晦日
(
みそか
)
まで少々志の候えば
酒肴
(
しゅこう
)
ども一向
給
(
た
)
べ申さず
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
満腹
飲食
(
のみくい
)
した跡で飯もドッサリ
給
(
た
)
べて残す所なしと云う、誠に意地の
穢
(
きた
)
ない
所謂
(
いわゆる
)
牛飲馬食とも云うべき男である。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
寝覚
(
ねざめ
)
の思いの取留め無さも、
酒精浸
(
アルコオルづけ
)
の
蝮
(
まむし
)
が、瓶の口をば開けて
給
(
た
)
べ、と夢枕に立った、とまでになる、と結句
可笑
(
おかし
)
く、幻に見た
婦
(
おんな
)
の顔が、寝た間も忘れぬその人を、いつもの通り
現
(
うつつ
)
に見た
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「そなたを生んだ難産の折もお救いであったし、そなたの
疱瘡
(
ほうそ
)
の軽うすんだのもお蔭であったぞや。どうぞ、そなたも生涯の守護仏として
給
(
た
)
べ」
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張良
鉄椎
(
てっつい
)
の時の面目を想見るべし。僕去月二十五日より一
臠
(
れん
)
の肉一滴の酒を
給
(
た
)
べず。これでさい気魄を増す事大なり。僕
已
(
すで
)
に諸友と絶ち、諸友また僕と絶つ。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
酒を
給
(
た
)
べさせるから
此処
(
ここ
)
を剃らせろと
云
(
い
)
うその酒が飲みたさ
計
(
ばか
)
りに、痛いのを我慢して泣かずに剃らして居た事は
幽
(
かすか
)
に覚えて居ます。天性の悪癖、誠に
愧
(
は
)
ずべき事です。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
中国からの殿のお便りには、いつも身を案じて
給
(
た
)
もるゆえ、寒いうちは、外へ出て百姓もせぬようにしておる。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「皆の者、まアおちついて、坐って
給
(
た
)
もい。ようわが
良人
(
つま
)
のお胸の底を、確かめてみたがよい。……いずれも、日ごろは一トかどの男どもが、なんとしたことです」
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ道心を
給
(
た
)
び
給
(
たま
)
え——。と、祈る彼も本心なら、ここの床几で、軍事を聞くときの彼も本心だった。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この世は夢のごとくに
候
(
そうろう
)
尊氏に
道心
(
どうしん
)
給
(
た
)
ばせ
給
(
たま
)
い候て
後生
(
ごしょう
)
たすけさせたばせ
給
(
たま
)
い
候
(
そうろう
)
べく候
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いうて
給
(
た
)
も。きのうからの、そなたの妙な無口。なにかそれにも、わけがあるのであろ?」
私本太平記:02 婆娑羅帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「寺の者に、湯など乞うて、ひと口、飲んで来るほどにな。和子は、ここで待って
給
(
た
)
もよ」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とくと
遁世
(
とんせい
)
いたしたく候 道心
給
(
た
)
ばせ給わるべく候
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
旅僧、水を
給
(
た
)
び候へ。水を……
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
娘、換へ
給
(
た
)
べ
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
水を
給
(
た
)
び候へ
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
給
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
“給”を含む語句
給仕
給仕人
給金
月給
女給
供給
居給
給仕女
給事
見給
俸給
来給
給料
給人
來給
女給仕
入給
御給仕
月給取
給油所
...