トップ
>
短
>
みぢ
ふりがな文庫
“
短
(
みぢ
)” の例文
「
私
(
わたし
)
は
左様
(
さう
)
考へた」と代助が云つた。
兄
(
あに
)
は成程と答へたが別段感心した様子もなかつた。
葉巻
(
はまき
)
の
短
(
みぢ
)
かくなつて、
口髭
(
くちひげ
)
に
火
(
ひ
)
が付きさうなのを無暗に
啣
(
くわ
)
へ
易
(
か
)
えて
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして、しばらく
物
(
もの
)
をも
云
(
い
)
はずに
考
(
かんが
)
へ
込
(
こ
)
んだやうにしてゐると、
急
(
きふ
)
に
日
(
ひ
)
が
短
(
みぢ
)
かくなつたやうに、
開
(
あ
)
けはなしてある
椽
(
えん
)
の
方
(
はう
)
からうす
暗
(
くら
)
い
影
(
かげ
)
が
見
(
み
)
え
初
(
はじ
)
めるのであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
裾
(
すそ
)
短
(
みぢ
)
かで
袖
(
そで
)
は
肱
(
ひぢ
)
より
少
(
すくな
)
い、
糊気
(
のりけ
)
のある、ちやん/\を
着
(
き
)
て、
胸
(
むね
)
のあたりで
紐
(
ひも
)
で
結
(
ゆは
)
へたが、一ツ
身
(
み
)
のものを
着
(
き
)
たやうに
出
(
で
)
ツ
腹
(
ばら
)
の
太
(
ふと
)
り
肉
(
じゝ
)
、
太鼓
(
たいこ
)
を
張
(
は
)
つたくらゐに、すべ/\とふくれて
然
(
しか
)
も
出臍
(
でべそ
)
といふ
奴
(
やつ
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
夜着
(
よぎ
)
は
短
(
みぢ
)
かし
夜
(
よ
)
は
長
(
なが
)
し。
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
紫
(
むらさき
)
の
裾模様
(
すそもやう
)
の小
袖
(
そで
)
に金糸の
刺繍
(
ぬひ
)
が見える。袖から
袖
(
そで
)
へ
幔幕
(
まんまく
)
の
綱
(
つな
)
を通して、
虫干
(
むしぼし
)
の時の様に
釣
(
つ
)
るした。
袖
(
そで
)
は丸くて
短
(
みぢ
)
かい。是が
元禄
(
げんろく
)
かと三四郎も気が
付
(
つ
)
いた。
其外
(
そのほか
)
には
画
(
ゑ
)
が沢山ある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「
所
(
ところ
)
が
女
(
をんな
)
と云ふものは、気の
短
(
みぢ
)
かいもので、
御父
(
おとう
)
さんに
悪
(
わる
)
いからつて、
今朝
(
けさ
)
起
(
お
)
きるや否や、
己
(
おれ
)
をせびるんだからね」と誠吾は
可笑
(
おかし
)
い様な
顔
(
かほ
)
もしなかつた。
寧
(
むし
)
ろ迷惑さうに代助を
眺
(
なが
)
めてゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女同志の間には、もう一遍競技を見に行かうかと云ふ相談があつたが、
短
(
みぢ
)
かくなりかけた秋の日が大分
回
(
まは
)
つたのと、
回
(
まは
)
るに連れて、
広
(
ひろ
)
い
戸外
(
こぐわい
)
の
肌寒
(
はださむ
)
が漸く増してくるので、
帰
(
かへ
)
る事に話が極まる。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“短”の意味
《名詞》
(タン)劣る部分。乏しい要素。
(タン、異表記:丹) 花札の札で、文字の書かれない赤色の短冊があしらわれたもの。
(出典:Wiktionary)
短
常用漢字
小3
部首:⽮
12画
“短”を含む語句
短銃
短刀
短衣
短剣
短艇
長短
短歌
手短
気短
短袴
短服
短冊
短夜
裾短
短日
短躯
短兵急
短靴
簡短
短慮
...