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片附
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かたづ
ふりがな文庫
“
片附
(
かたづ
)” の例文
『なあに、
柳川君
(
やながはくん
)
には
片附
(
かたづ
)
けるやうな
荷物
(
にもつ
)
もないのさ。』と
濱島
(
はまじま
)
は
聲
(
こゑ
)
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
つて『さあ。』とすゝめた
倚子
(
ゐす
)
によつて、
私
(
わたくし
)
も
此
(
この
)
仲間
(
なかま
)
入
(
いり
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
庵
(
いほり
)
のなかはさつぱりと
片附
(
かたづ
)
いてゐました。まんなかに木の
卓子
(
テーブル
)
があつて、
椅子
(
いす
)
が四つ並んでゐました。
片隅
(
かたすみ
)
にベッドがありました。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
藥種屋 (藥瓶を渡しながら)これをばお
好
(
この
)
みの
飮料
(
いんれう
)
に
入
(
い
)
れて
飮
(
の
)
ませられい。たとひ二十
人力
(
にんりき
)
おじゃらしませうとも、
立地
(
たちどころ
)
に
片附
(
かたづ
)
かッしゃりませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
居
(
ゐ
)
ないものは
居
(
ゐ
)
ないので、
座敷
(
ざしき
)
を
見
(
み
)
ると、あとを
片附
(
かたづ
)
けて
掃出
(
はきだ
)
したらしく、きちんと
成
(
な
)
つて、
点
(
つ
)
けたての
真
(
しん
)
を
細
(
ほそ
)
めた
台洋燈
(
だいらんぷ
)
が、
影
(
かげ
)
を
大
(
おほ
)
きく
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
へ
這
(
は
)
はして
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この某国大使館の、いろいろある始末機関をそれからそれへと動員して使ってみたが、どういうわけか、たった一人の博士を
片附
(
かたづ
)
けることは仲々
容易
(
ようい
)
に成功しなかった。
大使館の始末機関:――金博士シリーズ・7――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
はい、あの
死骸
(
しがい
)
は
手前
(
てまへ
)
の
娘
(
むすめ
)
が、
片附
(
かたづ
)
いた
男
(
をとこ
)
でございます。が、
都
(
みやこ
)
のものではございません。
若狹
(
わかさ
)
の
國府
(
こくふ
)
の
侍
(
さむらひ
)
でございます。
名
(
な
)
は
金澤
(
かなざは
)
の
武弘
(
たけひろ
)
、
年
(
とし
)
は二十六
歳
(
さい
)
でございました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
搖
(
ゆ
)
り
戻
(
もど
)
しと
餘震
(
よしん
)
との
混同
(
こんどう
)
は
單
(
たん
)
に
言葉
(
ことば
)
の
上
(
うへ
)
の
誤
(
あやま
)
りとして、
其儘
(
そのまゝ
)
これを
片附
(
かたづ
)
けるわけにはゆかぬ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「おじいさん。今のうぢに草
片附
(
かたづ
)
げで来るべが。」と達二の兄さんが云いました。
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
便箋
(
びんせん
)
を
片附
(
かたづ
)
けて二階のバルコニイに行ってみると、きのうの深夜、旧館の鳴沢イト子とかいう若い女の塾生が死んで、ただいま沈黙の退場をするのを、みんなで見送るのだという事であった。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
海苔とると浜
片附
(
かたづ
)
きてゆく舟の目馴れし不二は見ずて榜ぐらむ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
残りの奴は酒と悪魔が
片附
(
かたづ
)
けた——
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
はい、あの死骸は手前の娘が、
片附
(
かたづ
)
いた男でございます。が、都のものではございません。
若狭
(
わかさ
)
の
国府
(
こくふ
)
の侍でございます。名は
金沢
(
かなざわ
)
の武弘、年は二十六歳でございました。
藪の中
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ジョバンニは立って窓をしめお皿やパンの袋を
片附
(
かたづ
)
けると勢よく靴をはいて
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
おばさんは店を
片附
(
かたづ
)
けながらいいました。
市郎の店
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
わたしは
男
(
をとこ
)
を
片附
(
かたづ
)
けてしまふと、
今度
(
こんど
)
は
又
(
また
)
女
(
をんな
)
の
所
(
ところ
)
へ、
男
(
をとこ
)
が
急病
(
きふびやう
)
を
起
(
おこ
)
したらしいから、
見
(
み
)
に
來
(
き
)
てくれと
云
(
い
)
ひに
行
(
ゆ
)
きました。これも
圖星
(
づぼし
)
に
當
(
あた
)
つたのは、
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げるまでもありますまい。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「うんうん。そうが。さあ
弁当
(
べんとう
)
食ってで草
片附
(
かたづ
)
げべ。達二。弁当食べろ。」
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片方
片時
片側
片膝
片足