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じいさま
ふりがな文庫
“
爺様
(
じいさま
)” の例文
旧字:
爺樣
「むむ、じゃ何だ、腰に鈴をつけて
駈
(
か
)
けまわるだ、帰ったら一番、
爺様
(
じいさま
)
と相談すべいか、だって、お
銭
(
あし
)
にゃならねえとよ。」
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
お
爺様
(
じいさま
)
の
御指導
(
ごしどう
)
のお
蔭
(
かげ
)
で
近頃
(
ちかごろ
)
のあなたはよほど
立派
(
りっぱ
)
にはなりましたが、まだまだあきらめが
足
(
た
)
りないように
思
(
おも
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『ふウ……む。あの
爺様
(
じいさま
)
。このごろまた、やって来るのか』
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……ただし窮してまで虎の皮代用の申訳をした、というので、浅間山の麓の茶屋の亭主は語り、六部の
爺様
(
じいさま
)
は聞いて、世に伝えたのは事実らしい。
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『そなたの、その
醜
(
みぐ
)
るしい
姿
(
すがた
)
は
何
(
なん
)
じゃ! まだ
執着
(
しゅうじゃく
)
が
強過
(
つよす
)
ぎるぞ……。』
私
(
わたくし
)
は
何度
(
なんど
)
醜
(
みぐ
)
るしい
姿
(
すがた
)
をお
爺様
(
じいさま
)
に
見
(
み
)
つけられてお
叱言
(
こごと
)
を
頂戴
(
ちょうだい
)
したか
知
(
し
)
れませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
太平記を拾いよみに
諳記
(
そら
)
でやるくらい話がおもしろい
爺様
(
じいさま
)
だから、日が暮れるまで坐り込んで、
提灯
(
ちょうちん
)
を借りて帰ることなんぞあった
馴染
(
なじみ
)
だから、ここへ寄った。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
あのお
爺様
(
じいさま
)
は
昔
(
むかし
)
から
産土神
(
うぶすな
)
のお
神使
(
つかい
)
として、
新
(
あら
)
たに
帰幽
(
きゆう
)
した
者
(
もの
)
を
取扱
(
とりあつか
)
うことにかけてはこの
上
(
うえ
)
もなくお
上手
(
じょうず
)
で、とても
私
(
わたくし
)
などの
足元
(
あしもと
)
にも
及
(
およ
)
ぶことではありませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
村長の
爺様
(
じいさま
)
が、突然
七八歳
(
ななやッつ
)
の
小児
(
こども
)
のような奇声を上げて、(やあれ、見やれ、
鼠
(
ねずみ
)
が車を
曳
(
ひ
)
いて来た。)
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
内
(
うち
)
ばかりじゃない、今でも盆にはそうだろうが、よその
爺様
(
じいさま
)
婆様
(
ばあさま
)
、切籠持参は皆そうするんだっけ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
色
褪
(
あ
)
せた
鬱金
(
うこん
)
の風呂敷、
真中
(
まんなか
)
を紐で
結
(
ゆわ
)
えた包を、
西行背負
(
さいぎょうじょい
)
に胸で結んで、これも信玄袋を手に一つ。片手に
杖
(
つえ
)
は
支
(
つ
)
いたけれども、足腰はしゃんとした、人柄の
可
(
い
)
いお
爺様
(
じいさま
)
。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
暗い舞台で、小さな、そして
爺様
(
じいさま
)
の饂飩屋は、おっかな、
吃驚
(
びっくり
)
、わなわな
大袈裟
(
おおげさ
)
に震えながら
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さてさて
捻
(
ねじ
)
るわ、ソレそこが捻平さね。勝手になされ。さあ、あの
娘
(
こ
)
立ったり、この
爺様
(
じいさま
)
に遠慮は入らぬぞ。それ、何にも芸がないと云うて肩腰をさすろうと卑下をする。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
上端
(
あがりばな
)
に客を
迎顔
(
むかえがお
)
の
爺様
(
じいさま
)
の、トやつた
風采
(
ふうさい
)
は、
建場
(
たてば
)
らしくなく、
墓所
(
はかしょ
)
の
茶店
(
ちゃみせ
)
の
趣
(
おもむき
)
があつた。
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
新盆
(
にいぼん
)
に、
切籠
(
きりこ
)
を
提
(
さ
)
げて、
父親
(
おやじ
)
と連立って
墓参
(
はかまいり
)
に来たが、その
白張
(
しらはり
)
の切籠は、ここへ来て、仁右衛門
爺様
(
じいさま
)
に、アノ
威張
(
いば
)
った
髯題目
(
ひげだいもく
)
、それから、志す仏の
戒名
(
かいみょう
)
、
進上
(
しんじょう
)
から、供養の
主
(
ぬし
)
、先祖代々の
精霊
(
しょうりょう
)
と
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
素見
(
ひやかし
)
を
追懸
(
おっか
)
けた亭主が、値が出来ないで舌打をして引返す……
煙草入
(
たばこいれ
)
に
引懸
(
ひっかか
)
っただぼ
鯊
(
はぜ
)
を、鳥の毛の
采配
(
さいはい
)
で釣ろうと構えて、ストンと外した玉屋の
爺様
(
じいさま
)
が、
餌箱
(
えさばこ
)
を
検
(
しら
)
べる
体
(
てい
)
に、財布を
覗
(
のぞ
)
いて
鬱
(
ふさ
)
ぎ込む
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と照れたようにその頭をびたり……といった
爺様
(
じいさま
)
なのである。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お手を取ります、お
爺様
(
じいさま
)
、さ、私と一所に。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
爺
漢検準1級
部首:⽗
13画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“爺”で始まる語句
爺
爺婆
爺々
爺樣
爺親
爺仁
爺奴
爺々汚
爺等
爺父