“切籠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりこ75.0%
キリコ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
毎朝彼に出る盆には、コーヒーが一杯、背の高い切籠きりこのコップにアイスウォーターが一杯、コニャックが一杯ときまっていた。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
青竹あをだけ長棹ながさをにづらりと燈籠とうろう切籠きりこむすびつけたるをかたにかけ、ふたツはげながら、ほそくとほるふしにて、切籠きりこ行燈切籠あんどんきりこ——とる、まちとほくよりきこゆるぞかし。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
切籠キリコ折掛ヲリカケ・高燈籠を立てた上に、門火を焚くのは、真に蛇足の感はあるが、地方によつては魂送りの節、三昧まで切籠共々、精霊を誘ひ出して、これを墓前に懸けて戻る風もある。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かく考へて注意して見ると、おもしろいのはかの盂蘭盆の切籠キリコ燈籠である。
髯籠の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)