“切籠硝子”の読み方と例文
読み方割合
きりこガラス100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
爽やかな菫の薫りが再び全室に撤き散らされ、七彩の虹を放った切籠硝子きりこガラスの大鉢に湛えた深紅の葡萄酒が、雪に冷やされながら、我らの席に就くのを待っているのであった。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ペンはの羽毛を削ったもの、そして瓶はないとみえて、綺麗な切籠硝子きりこガラスの皿にインキ様の液体が載っているのであった。老人はその薄い堅靱なものの上に、しきりに何か書いている。
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)