“新盆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にいぼん85.7%
あらぼん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実をいうと名誉の最期をとげたあのかわいくて小さかった善光寺たつ新盆にいぼんが迫ってきたので、お手製の精霊しょうりょうだなをこしらえようというのでした。
右門捕物帖:23 幽霊水 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
衷氏が歿くなった時のお通夜や、仏事の日などは、ありとある部屋に、幾組といってよいかわからぬほどのお客をして接待した欣々女史、その新盆にいぼんには
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
熱いうちにも寂しい感じのする百日紅さるすべりの花が咲く頃と成った。やがて、亡くなった子供の新盆あらぼん、小諸の方ではまた祗園ぎおんの祭の来る時節である。
芽生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)