“にいぼん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新盆85.7%
初盆14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その新盆にいぼんのゆうべには、白い切子燈籠の長い尾が、吹くともない冷たい風にゆらゆらとなびいて、この薄暗い灯のかげに若い師匠のしょんぼりと迷っている姿を
半七捕物帳:05 お化け師匠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
……万和は、たとえ娘が死んでも、いちど約束したのだから婿も同然と母家から離れた数寄屋のひと構えに金三郎を住わせ、じぶんの息子のようにもてなしていた。……そうするうち、お梅の新盆にいぼん
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
八月十五日は妻にとって初盆にいぼんにあたるのだが、それまでこのふるさとの街が無事かどうかは疑わしかった。
夏の花 (新字新仮名) / 原民喜(著)