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有難
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ありがと
ふりがな文庫
“
有難
(
ありがと
)” の例文
そうするとやがてそこから鼠が顔を出してただ今は
有難
(
ありがと
)
うございました。みんな
大悦
(
おおよろこ
)
びで、どうか御礼を申したいといいます。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
うンや、こう、お友達、お
有難
(
ありがと
)
うよ。
汝
(
てめえ
)
にすっかり棚おろしをされちまっちゃ、江戸中は構わねえが、こちら様ばかしゃ、
面
(
つら
)
が出せねえ、やい。
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思召
(
おぼしめし
)
はまことに
有難
(
ありがと
)
うございまするが、一たん
三浦家
(
みうらけ
)
へ
嫁
(
とつ
)
ぎました
身
(
み
)
であれば、
再
(
ふたた
)
びこの
地
(
ち
)
を
離
(
はな
)
れたくは
思
(
おも
)
いませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う、まア、此通り暮して居るから、仕合せと言うものだろうよ、不足を言えば
限
(
き
)
りの無いことだから——」
裸身の女仙
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
発病以来苦痛も中々あったであろうが、一言も
不平
(
ふへい
)
憂悶
(
ゆうもん
)
の語なく、何をしてもらっても「
有難
(
ありがと
)
う/\」と心から感謝し、信仰と感謝を以て此世を去った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
「こんにちは
有難
(
ありがと
)
うございました」としづは低頭して、抱いている子を見せた、「これが小十郎でございます」
饒舌りすぎる
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「おや、それは
御親切
(
ごしんせつ
)
に、
有難
(
ありがと
)
うはござんすが、あたしゃいまも
申
(
もう
)
します
通
(
とお
)
り、
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
いたお
母
(
かあ
)
さんと、お
見世
(
みせ
)
へおいでのお
客様
(
きゃくさま
)
がござんすから。——」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
返事には
端書
(
はがき
)
が一枚来た。その文句は、
有難
(
ありがと
)
う、いずれ拝顔の上とか何とかあるだけで、すこぶる簡単かつあっさりしていた。ちっとも「其面影」流でないのには驚いた。
長谷川君と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う。ところで、伝さん。折入って頼みたいのだが、今日の三時に、改札の僕の側へ立っていて貰えまいか。手荷物五つ分の手間賃を払うよ。ね、頼むぜ。いいだろう」
三の字旅行会
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
先日は御手紙
有難
(
ありがと
)
う。又、電報もいただいた。原稿は、どういうことにしますか。君の気がむいたようにするのが、一番いいと思う。
〆切
(
しめきり
)
は二十五、六日頃までは待てるのです。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
斯
(
こ
)
う
云
(
い
)
う新舶来の原書が翻訳にでもなりましたら、
嘸
(
さぞ
)
マア海防家には有益の事でありましょう。
併
(
しか
)
しこんな結構なものは貧書生の手に得らるゝものでない。
有難
(
ありがと
)
うございました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「いや、どうも
有難
(
ありがと
)
う」と言って、御馳走を受取ろうとしました
拍子
(
ひょうし
)
に、ふと、その御馳走の下にそれを突き出している、それはそれは何とも言えぬ
程
(
ほど
)
可愛
(
かわい
)
らしい手が見えたのです。
蕗の下の神様
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
王 (王女の
髪
(
かみ
)
を
撫
(
な
)
でながら)
有難
(
ありがと
)
う。よくそう云ってくれました。わたしも
悪魔
(
あくま
)
ではありません。悪魔も同様な黒ん坊の王は
御伽噺
(
おとぎばなし
)
にあるだけです。(王子に)そうじゃありませんか?
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「へいへい。
有難
(
ありがと
)
うございます。おっしゃったものは皆そろって居ります」
共軛回転弾:――金博士シリーズ・11――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
綾麻呂
有難
(
ありがと
)
う。充分に気をつける。お前も充分健康に留意して、無理をしない程度に、「
文章
(
もんじょう
)
の道」を一生懸命に
研鑚
(
けんさん
)
するんですよ。一日も早く偉くなって、お父さんを安心させておくれ。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
「これで、もうすみました、どうも
有難
(
ありがと
)
うございました」
白っぽい洋服
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う、
是非
(
ぜひ
)
頼むよ」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
有難
(
ありがと
)
う。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
これも一束また一束と、
折角
(
せっかく
)
刈り集めた柴をみなしたという点は同じである。そうするとやがてその穴から人が出てきて、結構な木を
沢山
(
たくさん
)
に
有難
(
ありがと
)
う。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
「旦那様に
宜
(
よろ
)
しく
申上
(
もうしあ
)
げてくれ、先を急ぐから、——と仰しゃって、
尤
(
もっと
)
も、
御旅籠賃
(
おはたごちん
)
はお二人分余分に頂戴いたしました、ヘエ、どうも
有難
(
ありがと
)
う存じます」
江戸の火術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う、然し五名だけは船へ残って貰わなければならん、それは
此
(
この
)
船にも危険が無い訳ではない。
寧
(
むし
)
ろ
此方
(
こっち
)
の方にこそ恐るべき怪異があると思われるからだ」
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
うはござんすが、
親
(
おや
)
に
服
(
の
)
ませるお
薬
(
くすり
)
を
人様
(
ひとさま
)
にお
願
(
ねが
)
い
申
(
もう
)
しましては、お
稲荷様
(
いなりさま
)
の
罰
(
ばち
)
が
当
(
あた
)
ります」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
有難
(
ありがと
)
うよ、マサ子ちゃん‼ がんばれよ、わがいとしき妹‼
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「オイ地球君! 待望の電波を
有難
(
ありがと
)
う!」
科学が臍を曲げた話
(新字新仮名)
/
海野十三
、
丘丘十郎
(著)
「どうも
有難
(
ありがと
)
うございました。」
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「よし、よし、
有難
(
ありがと
)
う。」
七宝の柱
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
有難
(
ありがと
)
うござんすが、——
親方
(
おやかた
)
、あれがもしか
浜村屋
(
はまむらや
)
だったら、どうなせえやすんで。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う御座います、姫君様、村松金之助生まれて始めての生き甲斐で御座います」
奇談クラブ〔戦後版〕:06 夢幻の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
帯刀は
頷
(
うなず
)
いた、「どうかそうあってもらいたい、わかってくれて
有難
(
ありがと
)
う」
ちくしょう谷
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う御座います。では、少しばかりできまりが悪いのですけれども」
奇談クラブ〔戦後版〕:05 代作恋文
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う存じます。
若
(
も
)
しお望みでしたら早速お部屋を変えましょうか」
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う宇太松どん、私は如来様なんかになりたくはない」
奇談クラブ〔戦後版〕:15 お竹大日如来
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おやすみ」と五郎さんが云った、「どうも
有難
(
ありがと
)
う」
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「そうですか、どうも
有難
(
ありがと
)
うございます」
幽霊屋敷の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う——それじゃお神さん」
天保の飛行術
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
有難
(
ありがと
)
うと云って祐吉は外へ出た。
天狗岩の殺人魔
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う御座います、お蔭様で」
奇談クラブ〔戦後版〕:09 大名の倅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う、誰から?……」
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う、真弓殿」
百唇の譜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「うん、
有難
(
ありがと
)
う、——」
海浜荘の殺人
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う存じました」
謎の頸飾事件
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
有難
(
ありがと
)
う!」
黒襟飾組の魔手
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
有
常用漢字
小3
部首:⽉
6画
難
常用漢字
小6
部首:⾫
18画
“有難”で始まる語句
有難う
有難味
有難涙
有難屋
有難迷惑
有難い
有難山
有難泪
有難うよ