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えきしや
ふりがな文庫
“
易者
(
えきしや
)” の例文
「お城と言はないのが見付けものさ、——いづれお
家
(
いへ
)
の重寶
友切丸
(
ともきりまる
)
かなんか紛失して、
易者
(
えきしや
)
の代りに俺のところへ來ると言つた寸法だらうよ」
銭形平次捕物控:204 美女罪あり
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
何故
(
なぜ
)
でせう」と
聞
(
き
)
き
返
(
かへ
)
した。
其時
(
そのとき
)
御米
(
およね
)
は
易者
(
えきしや
)
が
返事
(
へんじ
)
をする
前
(
まへ
)
に、
又
(
また
)
考
(
かんが
)
へるだらうと
思
(
おも
)
つた。
所
(
ところ
)
が
彼
(
かれ
)
はまともに
御米
(
およね
)
の
眼
(
め
)
の
間
(
あひだ
)
を
見詰
(
みつ
)
めたまゝ、すぐ
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
餘
(
あま
)
り
昨今
(
さくこん
)
忌
(
いま
)
はしい
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
はれると
死期
(
しき
)
が
近
(
ちか
)
よつたかと
取越
(
とりこ
)
し
苦勞
(
ぐらう
)
をやつてな、
大塚
(
おほつか
)
の
家
(
うち
)
には
何
(
なに
)
か
迎
(
むか
)
ひに
來
(
く
)
るものが
有
(
あ
)
るなどゝ
騷
(
さわ
)
ぎをやるにつけて
母
(
はゝ
)
が
詰
(
つま
)
らぬ
易者
(
えきしや
)
などにでも
見
(
み
)
て
貰
(
もら
)
つたか
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
易者
(
えきしや
)
もありき
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
京都へ程近ければ
勿々
(
なか/\
)
危し何れにも
片田舍
(
かたゐなか
)
へ
引込
(
ひつこん
)
で外は工夫せんと思ひしが
兎角
(
とかく
)
心落付ず彼是と考へ居たる中主も歸り來りければ靱負は主に
對
(
むかひ
)
當地は斯土地
柄
(
がら
)
も能事ゆゑ上手なる
易者
(
えきしや
)
あらずやと云ひければ主は
點頭
(
うなづき
)
當所には
名高
(
なだか
)
き
易者
(
えきしや
)
にて
白水翁
(
はくすゐおう
)
と申あり
寔
(
まこと
)
に名人なりと云ひければ
靱負
(
ゆきへ
)
は大きに悦び然らば今日は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
「變なことになりましたよ、神樂坂上の
易者
(
えきしや
)
が、あの嫁は家に
祟
(
たゝ
)
ると言つたさうですが、嘘ぢやありませんね。女の綺麗過ぎるのも良し惡しで」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さうかと思ふと
易断
(
うらなひ
)
に非常な興味を
有
(
も
)
つてゐる。
石龍子
(
せきりうし
)
と
尾島某
(
おじまなにがし
)
を大いに崇拝する。代助も二三度御
相伴
(
しようばん
)
に、
俥
(
くるま
)
で
易者
(
えきしや
)
の
許
(
もと
)
迄
食付
(
くつつ
)
いて行つた事がある。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「上總屋の案内を知つた者が、幾日かゝつても解らないといふのに俺が行つたところで解るわけはない。そいつは岡つ引より
易者
(
えきしや
)
へ行く方が早いぜ」
銭形平次捕物控:110 十万両の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
貴方
(
あなた
)
には
子供
(
こども
)
は
出來
(
でき
)
ません」と
落
(
お
)
ち
付
(
つ
)
き
拂
(
はら
)
つて
宣告
(
せんこく
)
した。
御米
(
およね
)
は
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まゝ
)
、しばらく
易者
(
えきしや
)
の
言葉
(
ことば
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
で
噛
(
か
)
んだり
碎
(
くだ
)
いたりした。それから
顏
(
かほ
)
を
上
(
あ
)
げて
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それは止してくれ。この平次は唯の岡つ引きだ。學者や
易者
(
えきしや
)
に分らないことが分るわけはねえ。ところで、この謎々を解けば、一體どんなことになるんだ」
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御米
(
およね
)
は
其時
(
そのとき
)
眞面目
(
まじめ
)
な
態度
(
たいど
)
と
眞面目
(
まじめ
)
な
心
(
こゝろ
)
を
有
(
も
)
つて、
易者
(
えきしや
)
の
前
(
まへ
)
に
坐
(
すわ
)
つて、
自分
(
じぶん
)
が
將來
(
しやうらい
)
子
(
こ
)
を
生
(
う
)
むべき、
又
(
また
)
子
(
こ
)
を
育
(
そだ
)
てるべき
運命
(
うんめい
)
を
天
(
てん
)
から
與
(
あた
)
へられるだらうかを
確
(
たしか
)
めた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「默つて居ろ、醫者や
易者
(
えきしや
)
の心得もなきや御用は勤まらないぞ」
銭形平次捕物控:150 槍の折れ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あの
易者
(
えきしや
)
は當りませんよ。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“易者”の意味
《名詞》
易による占いを業とするもの。
(出典:Wiktionary)
易
常用漢字
小5
部首:⽇
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“易”で始まる語句
易
易々
易簀
易水
易経
易筮
易行道
易行
易占
易断