日前にちまえ)” の例文
こちらは、毎日まいにちちらちらとゆきっている。二、三日前にちまえ田圃たんぼにたくさんのはまねこがりていた。おそらくうみれて、さかなれないからであろう。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほとんどひといきに、二三日前にちまえ奉公ほうこうた八さい政吉まさきちから、番頭ばんとう幸兵衛こうべえまで、やけ半分はんぶんびながら、なかくちからあたふたとんで徳太郎とくたろうは、まげ刷毛先はけさきとど
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
いいお天気てんきで、日曜日にちようびです。もう、学校がっこうは二、三日前にちまえから、はじまっていました。ごようがあっても、二郎じろうちゃんは、そとあそびにたぎりかえってきません。
小さな妹をつれて (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おめえ、二三日前にちまえったとき、おせんがだれはなしをしてえたか、そいつをいってねえ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
二、三日前にちまえからかぜぎみでさむけがしていたのですけれど、すこしぐらいの病気びょうきでは仕事しごとやすむことができません。かれは、無理むりをして自転車じてんしゃはしらせたのです。
波荒くとも (新字新仮名) / 小川未明(著)
二、三日前にちまえから、あかちゃんは、気分きぶんがわるいので、おかあさんは、もういくもろくろくねられませんでした。
引かれていく牛 (新字新仮名) / 小川未明(著)
日前にちまえには、賢二けんじくんが、自分じぶんのたこをうのに自分じぶんでいかず、女中じょちゅうのきよを使つかいにやったばかりに、具合ぐあいのいいたこがはいらなくて、げると、すぐにぐるぐるとまわって
北風にたこは上がる (新字新仮名) / 小川未明(著)
「また、なくしたのですか。二、三日前にちまえったばかりじゃありませんか。」
ボールの行方 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「つい、二、三日前にちまえのことで、まだうすぐらくなったばかりのころだそうだ。」
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おじいさん、まち醤油屋しょうゆやさんっていなさるだろう。二、三日前にちまえあすこへったら、このごろ毎晩まいばん戦地せんちからラジオの放送ほうそうがあって、あちらのようすがるようにわかるというこったぞ。
夜の進軍らっぱ (新字新仮名) / 小川未明(著)
二、三日前にちまえのこと、ぼくは、おなじとおりで、古本店ふるほんみせしている、おばさんから、童話どうわほんりてきて、ばんをしながらみました。そして、それにいてあるはなしに、ふかい感激かんげきをもちました。
道の上で見た話 (新字新仮名) / 小川未明(著)