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手車
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てぐるま
ふりがな文庫
“
手車
(
てぐるま
)” の例文
日の暮れ/″\に
手車
(
てぐるま
)
の諸君も着いた。
道具
(
どうぐ
)
の大部分は土間に、残りは外に
積
(
つ
)
んで、荷車荷馬車の諸君は茶一杯飲んで帰って行った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ところが清にも別段の考えもなかったようだ。ただ
手車
(
てぐるま
)
へ乗って、立派な
玄関
(
げんかん
)
のある家をこしらえるに
相違
(
そうい
)
ないと云った。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
緋
(
ひ
)
おどし
谷
(
だに
)
の
山間
(
さんかん
)
から、かわるがわるに
手車
(
てぐるま
)
を
組
(
く
)
んで
竹童
(
ちくどう
)
を助けだしてきた少女たちは、その松原の横へはいって、しきりと彼を
看護
(
かんご
)
していた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがて、おじいさんは、いろいろなものを
買
(
か
)
って、それを
手車
(
てぐるま
)
の
上
(
うえ
)
にのせました。
南天
(
なんてん
)
の
鉢
(
はち
)
ものせました。そして、ガラガラと
引
(
ひ
)
いて
運
(
はこ
)
び
去
(
さ
)
りました。
おじいさんが捨てたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手車
(
てぐるま
)
や
荷馬車
(
にばしゃ
)
に負傷者をつんでとおるのもあり、たずね
人
(
びと
)
だれだれと名前をかいた旗を立てて、ゆくえの分らない人をさがしまわる人たちもあります。
大震火災記
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
それは
成程
(
なるほど
)
和
(
やは
)
らかひ
衣類
(
きもの
)
きて
手車
(
てぐるま
)
に
乘
(
の
)
りあるく
時
(
とき
)
は
立派
(
りつぱ
)
らしくも
見
(
み
)
えませうけれど、
父
(
とゝ
)
さんや
母
(
かゝ
)
さんに
斯
(
か
)
うして
上
(
あげ
)
やうと
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ず、いはゞ
自分
(
じぶん
)
の
皮一重
(
かはひとゑ
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東京の市中で見ていると、多くの商人は
手車
(
てぐるま
)
を
曳
(
ひ
)
くようになったが、今でも天秤棒をかついでくるのは豆腐屋に金魚売り、その他液体のはいった容器をになう者に多い。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
此時
(
このとき
)
、
白襟
(
しろえり
)
の
衣紋
(
えもん
)
正
(
たゞ
)
しく、
濃
(
こ
)
いお
納戸
(
なんど
)
の
單衣
(
ひとへ
)
着
(
き
)
て、
紺地
(
こんぢ
)
の
帶
(
おび
)
胸
(
むな
)
高
(
たか
)
う、
高島田
(
たかしまだ
)
の
品
(
ひん
)
よきに、
銀
(
ぎん
)
の
平打
(
ひらうち
)
の
笄
(
かうがい
)
のみ、
唯
(
たゞ
)
黒髮
(
くろかみ
)
の
中
(
なか
)
に
淡
(
あは
)
くかざしたるが、
手車
(
てぐるま
)
と
見
(
み
)
えたり、
小豆色
(
あづきいろ
)
の
膝
(
ひざ
)
かけして
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、
乞食
(
こじき
)
じゃない。あちらに
車
(
くるま
)
が
置
(
お
)
いてある。」と、おじいさんが、いいました。なるほど、
手車
(
てぐるま
)
が
置
(
お
)
いてあって、その
車
(
くるま
)
の
上
(
うえ
)
にかごが
乗
(
の
)
っていました。
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
村には
手車
(
てぐるま
)
やリヤカアが行きわたった
今日
(
こんにち
)
、どうしてなおいくつも古風な方法、たとえば棒でいうならば、前からあった三通り以上のものが、今でもなお使われているのか
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ある
日
(
ひ
)
、おじいさんはいつものように、
小
(
ちい
)
さな
手車
(
てぐるま
)
を
引
(
ひ
)
きながら、その
上
(
うえ
)
に、くずかごをのせて、
裏道
(
うらみち
)
を
歩
(
ある
)
いていました。すると、一
軒
(
けん
)
の
家
(
いえ
)
から、
呼
(
よ
)
んだのであります。
おじいさんが捨てたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ちい
子
(
こ
)
ちゃんも、うれしかったのです。
往来
(
おうらい
)
へ
出
(
で
)
ると、
人
(
ひと
)
がたくさん
通
(
とお
)
っていました。
草花屋
(
くさばなや
)
が、
手車
(
てぐるま
)
の
上
(
うえ
)
へ、いろいろの
草花
(
くさばな
)
の
鉢
(
はち
)
をのせて、「
草花
(
くさばな
)
や、
草花
(
くさばな
)
。」といいながら、
引
(
ひ
)
いていきました。
鳥鳴く朝のちい子ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭