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御在
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ござい
ふりがな文庫
“
御在
(
ござい
)” の例文
「どうも申訳が
御在
(
ござい
)
ません。どうぞ御勘弁を……。」とばかり前髪から滑り落ちる
簪
(
かんざし
)
もそのままにひたすら
額
(
ひたい
)
を畳へ
摺付
(
すりつ
)
けていた。
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
左様
(
さよう
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
身体
(
からだ
)
は病後ですけれども、
今歳
(
ことし
)
の春
大層
(
たいそう
)
御厄介になりましたその時の事はモウ覚えませぬ。元の通り丈夫になりました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
されば
此
(
こ
)
の
家塾
(
かじゆく
)
で
放任主義
(
はうにんしゆぎ
)
を
行
(
おこな
)
ふのは
畢竟
(
ひつきやう
)
獨立心
(
どくりつしん
)
を
養
(
やしな
)
ふ
爲
(
ため
)
であつて、この
狹
(
せま
)
い
小
(
ちひ
)
さな
家塾
(
かじゆく
)
で
其
(
そ
)
の
習慣
(
しふくわん
)
をつけて
置
(
お
)
くのは
他日
(
たじつ
)
大
(
おほひ
)
なる
社會
(
しやくわい
)
、
廣
(
ひろ
)
き
世界
(
せかい
)
へ
出
(
い
)
て
事
(
こと
)
の
缺
(
か
)
けない
仕度
(
したく
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「お話したい事が
御在
(
ござい
)
ますの。わたくし、お父さまより
外
(
ほか
)
には、お話したいと思いましても、誰もお話する方が御在ませんから。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
成程
(
なるほど
)
是れは結構な原書で
御在
(
ござい
)
ます。迚も
之
(
これ
)
を
読
(
よん
)
で
仕舞
(
しま
)
うと云うことは急な事では出来ません。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
それを
少
(
すこ
)
し
御話
(
おはなし
)
して
大方
(
たいはう
)
の
教
(
をしへ
)
を
乞
(
こ
)
はんと
欲
(
ほつ
)
するので
御在
(
ござい
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「その節はいろいろ御厄介になりました。是非一度御機嫌伺いに上らなくっちゃならないんで
御在
(
ござい
)
ますが、申訳が御在ません。」
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
唯今
(
ただいま
)
御指図
(
おさしず
)
の通り早々帰国しますが、御隠居様に御伝言は
御在
(
ござい
)
ませんか、
何
(
いず
)
れ帰れば
御目
(
おめ
)
に掛ります、又何か
御品
(
おしな
)
があれば何でも
持
(
もっ
)
て帰りますと
云
(
いっ
)
て、
一
(
ひ
)
ト
先
(
ま
)
ず別れて
翌朝
(
よくあさ
)
又
行
(
いっ
)
て見ると
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「そう先廻りをしちゃアずるいよ。先日はどうも、すっかり見せつけられまして。あんなひどい目に
遇
(
あ
)
った事は
御在
(
ござい
)
ません。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
一歩
(
ひとあし
)
ちがいで、まア
能
(
よ
)
う
御在
(
ござい
)
ました。不用心ですから
鍵
(
かぎ
)
をかけて、お湯へ行こうと思ったんですよ。お君さんも今夜はお早いんですか。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「相変らず何も
御在
(
ござい
)
ません。お目にかけるようなものは。そうそうたしか
芳譚
(
ほうたん
)
雑誌がありました。
揃
(
そろ
)
っちゃ居りませんが。」
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
一寸
(
ちよつと
)
伺
(
うかゞ
)
ひますが、アノ、アノ、
田村
(
たむら
)
と
云
(
い
)
ふ
女
(
をんな
)
のお
墓
(
はか
)
で
御在
(
ござい
)
ますが、アノ、それはこちらのお
寺
(
てら
)
で
御在
(
ござい
)
ませうか。」と
道子
(
みちこ
)
は
滞
(
とゞこほ
)
り
勝
(
が
)
ちにきいて
見
(
み
)
た。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
お
葬式
(
とむらひ
)
をしたのは五
年
(
ねん
)
ばかり
前
(
まへ
)
で、お
正月
(
しやうぐわつ
)
もまだ
寒
(
さむ
)
い
時分
(
じぶん
)
でした。
松戸
(
まつど
)
の
陣前
(
ぢんまへ
)
にゐる
田村
(
たむら
)
といふ百
姓家
(
しやうや
)
の
人
(
ひと
)
がお
葬式
(
とむらひ
)
をしてくれたんで
御在
(
ござい
)
ますが……。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
水上
(
すゐじやう
)
バスへ
御乗
(
おの
)
りのお
客
(
きやく
)
さまはお
急
(
いそ
)
ぎ
下
(
くだ
)
さいませ。
水上
(
すゐじやう
)
バスは
言問
(
こととひ
)
から
柳橋
(
やなぎばし
)
、
両国橋
(
りやうごくばし
)
、
浜町河岸
(
はまちやうがし
)
を一
周
(
しう
)
して
時間
(
じかん
)
は一
時間
(
じかん
)
、
料金
(
れうきん
)
は
御
(
ご
)
一
人
(
にん
)
五十
円
(
ゑん
)
で
御在
(
ござい
)
ます。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「ありがとう
御在
(
ござい
)
ます。お酒はどうも……。」と
出方
(
でかた
)
は再びエヤシップを耳にはさんでもじもじしている。
雪解
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その時
向
(
むこう
)
から歩いて来る断髪洋装の女が、春子の友達と見えて、「今あすこの横町でルンペンが仁義をやっていたわ。銀座といっても広う
御在
(
ござい
)
ます。はははは。」
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「おかみさん。いろいろありがとう
御在
(
ござい
)
ました。何か御用がありましたら、どうぞ葉書でも。」
羊羹
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「先生、とにかく境内を一まわり
奥山辺
(
おくやまへん
)
までお供を致そうじゃ
御在
(
ござい
)
ませんか。」
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「いいえ。自分の家では
御在
(
ござい
)
ませんけれど、方々へ出張いたしますから。」
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「そんなにいろいろ戴いて行かなくってもよう
御在
(
ござい
)
ますよ。この頃の子供は戦争から馴れてしまいましたからね。わたし達の子供時分のように食るものも着るものも、あんまり欲しがりませんからね。」
老人
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「ええ。
御在
(
ござい
)
ますよ。本堂の裏です。」
墓畔の梅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
毎度御乗船ありがとう
御在
(
ござい
)
ます。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ありがとう
御在
(
ござい
)
ます。
渡鳥いつかへる:軽演劇一幕四場
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“御在”で始まる語句
御在宿
御在世
御在宅
御在室
御在寺
御在庫
御在金