“陣前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんまえ50.0%
ぢんまへ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶え間なく兵を歩ませつつ実は巨大な輪形陣を旋回せんかいしながら、あたかも颱風たいふうが緯度を移ってゆくよう、信玄の陣前じんまえへ迫って行ったということは、彼の決意から見ても、戦略からいっても
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見まわすとここは山本勘介道鬼の陣前じんまえだった。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
葬式とむらひをしたのは五ねんばかりまへで、お正月しやうぐわつもまださむ時分じぶんでした。松戸まつど陣前ぢんまへにゐる田村たむらといふ百姓家しやうやひとがお葬式とむらひをしてくれたんで御在ございますが……。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)