姫様ひめさま)” の例文
旧字:姫樣
するとつゞいてお姫様ひめさま玄関げんくわんまで追掛おつかけまゐられて、円朝わたくし喚留よびとめたがうもりゝ々しくツて、なんとなく身体からだちゞあがり、わたくししばられでもするかと思ひました。姫
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
このあかりじゃはっきり見分みわけがつくめえが、よくねえ。お大名だいみょうのお姫様ひめさまつめだって、これほどつやはあるめえからの
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
このときに、魔法まほうをとくほうを聞いておかねば、あの白鳥は、いつまでたっても、お姫様ひめさまにかえれないと思ったものですから、巨男おおおとこは、魔女のまくらもとによって
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ちょうど奥様とお姫様ひめさまがご一しょだったので、正三君はお二方にご年賀を申しあげた。奥様はお忙しい中にも
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
なにやらひと気配けはいかんじましたのであたまをあげてますと、てんからったか、からいたか、モーいつのにやら一人ひとりまばゆいほどうつくしいお姫様ひめさまがキチンともうけの座布団ざぶとんうえにおすわりになられて
作者はその短篇の中に意気地いくじのないお姫様ひめさまののしっているの。
文放古 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
むらさきあけうばふ、お姫様ひめさますみれはなが、勝負事しようぶごとには勝色かちいろぢや。」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うえはお大名だいみょうのお姫様ひめさまから、したはしした乞食こじきまで、十五から三十までのおんなのつくおんなかみは、ひとすじのこらずはいってるんだぜ。——どうだまつつぁん。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
しばらくするとお姫様ひめさまが、蒔絵まきゑのお吸物膳すひものぜんにお吸物椀すひものわんせ、すーツと小笠原流をがさはらりうもつて出てました。
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
私たちは侍女じじょなんです。今日きょう、森へ遊びにお姫様ひめさまをおつれもうしましたところ、道にまよってとうとうここへきてしまいました。どうか、今晩こんばんだけ宿やどをかしてください。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「お姫様ひめさま、」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そんなことはすこしも知らずに、巨男おおおとこはこつこつやっていました。そして、どんなことをしたら白鳥をなかせてお姫様ひめさまにさせることができるだろうと考えていました。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
これうもお姫様ひめさま恐入おそれいります、へい/\有難ありがたぞんじます。姫「アノ町人ちやうにん、おまへかはりべるか。 ...
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お姫様ひめさま、」
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)