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吉備
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きび
ふりがな文庫
“
吉備
(
きび
)” の例文
すなはちその島より傳ひて、
吉備
(
きび
)
の國に幸でましき。ここに黒日賣、その國の
山縣
(
やまがた
)
の
地
(
ところ
)
一一
におほましまさしめて、大
御飯
(
みけ
)
獻りき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
吉備
(
きび
)
の
國
(
くに
)
の
中山
(
なかやま
)
——
美作
(
みまさか
)
にある——よ。それが
腰
(
こし
)
のひきまはしにしてゐる、
細谷川
(
ほそたにがは
)
の
音
(
おと
)
の
澄
(
す
)
んで
聞
(
きこ
)
えることよ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
その中には、
高津
(
たかつ
)
のお宮のお飲み水を取る役所で働いていた、
吉備
(
きび
)
の生まれの、ある
身分
(
みぶん
)
の低い
仕丁
(
よぼろ
)
で、おいとまをいただいておうちへ帰るのが、乗り合わせておりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
真金
(
まがね
)
吹く
吉備
(
きび
)
の海に、朝なぎに
来依
(
きよ
)
る
深海松
(
ふかみる
)
、夕なぎに来依る○みる、深みるのよせて
来
(
こ
)
し君、○みるのよせて来し君、いかなれや国へかへらす、ちゝのみの父を思へか、いとこやの
妹
(
いも
)
を思へか
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
備前、備中の境にある
吉備
(
きび
)
の中山が、大納言
終焉
(
しゅうえん
)
の場所と言われる。
現代語訳 平家物語:02 第二巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
播磨
(
はりま
)
の一部では
挽割麦
(
ひきわりむぎ
)
と
蚕豆
(
そらまめ
)
とをまぜて、
塩加減
(
しおかげん
)
をして飯に
炊
(
た
)
いたもの、
備中
(
びっちゅう
)
の
吉備
(
きび
)
郡では麦と豆とを
炒
(
い
)
ってまぜて煮た米の
飯
(
めし
)
、
出雲
(
いずも
)
の松江附近では
番茶
(
ばんちゃ
)
を
煮立
(
にた
)
ててそのなかに飯を入れて煮たもの
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
西は、
吉備
(
きび
)
から足守川の上流の山地へ、北は龍王山から岡山境の山々まで。そして、東は石井山、
蛙
(
かわず
)
ヶ
鼻
(
はな
)
の
山端
(
やまはず
)
れにわたって——実に南の一方をのぞくほかは、ふところ深い天然の湾形をなしている。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一三
吉備
(
きび
)
の国
賀夜郡
(
かやのこほり
)
庭妹
(
にひせ
)
の
郷
(
さと
)
に、
井沢
(
ゐざは
)
庄太夫といふものあり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
吉備
(
きび
)
にして、また
八年
(
やとせ
)
、高嶋の宮
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
オホキビツ彦の命とワカタケキビツ彦の命とは、お二方で
播磨
(
はりま
)
の
氷
(
ひ
)
の
河
(
かわ
)
の
埼
(
さき
)
に
忌瓮
(
いわいべ
)
を
据
(
す
)
えて
神
(
かみ
)
を
祭
(
まつ
)
り、播磨からはいつて
吉備
(
きび
)
の國を平定されました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
天子
(
てんし
)
の
御料
(
ごりよう
)
の、
畑
(
はたけ
)
のある
山里
(
やまざと
)
に
蒔
(
ま
)
いた
青菜
(
あをな
)
も、そこの
吉備
(
きび
)
の
國人
(
くにびと
)
と、
二人
(
ふたり
)
で
摘
(
つ
)
んでゐると、
氣
(
き
)
がはれ/″\とすることよ、といふ
意味
(
いみ
)
のことをいはれたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
あるとき天皇はそのころ
吉備
(
きび
)
といっていた、今の
備前
(
びぜん
)
、
備中
(
びっちゅう
)
地方
(
ちほう
)
の、
黒崎
(
くろさき
)
というところに、
海部直
(
あまのあたえ
)
という者の子で、
黒媛
(
くろひめ
)
というたいそうきりょうのよい
娘
(
むすめ
)
がいるとお聞きになり
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
吉備
(
きび
)
の
国
(
くに
)
賀夜
(
かや
)
の
郡
(
こおり
)
庭妹
(
にいせ
)
の
里
(
さと
)
に、井沢庄太夫という人がいた。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
讃岐
(
さぬき
)
の国に渡りける時
吉備
(
きび
)
の児島の逢崎にて
墨汁一滴
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
備中
吉備
(
きび
)
郡池田村大字見延字中島小字
荒毛
(
こうげ
)
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
吉備
(
きび
)
にして、また
八年
(
やとせ
)
、高嶋の宮
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「これが、
吉備
(
きび
)
の酒か」
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
吉備
(
きび
)
の臣等の祖先のミスキトモミミタケ彦という人を副えてお遣わしになつた時に、
柊
(
ひいらぎ
)
の長い
矛
(
ほこ
)
を賜わりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
いくらか、さうしたものゝ
見
(
み
)
えるのは、
或時
(
あるとき
)
仁徳天皇
(
にんとくてんのう
)
が、
吉備
(
きび
)
のくろ
媛
(
ひめ
)
といふ
人
(
ひと
)
を
訪問
(
ほうもん
)
せられたところが、
青菜
(
あをな
)
を
摘
(
つ
)
んでゐたのを
見
(
み
)
て
作
(
つく
)
られたといふお
歌
(
うた
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
淡路島
(
あわじしま
)
を見に行くとおっしゃって皇后のお手前をおつくろいになり、いったんその島へいらしったうえ、そこから、
黒媛
(
くろひめ
)
をたずねて、こっそり
吉備
(
きび
)
まで、おくだりになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
備中
吉備
(
きび
)
郡大和村大字
岨谷
(
すわたに
)
字カリアツマリ
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
事が起ると
足擦
(
あしず
)
りしてお妬みなさいました。しかるに天皇、
吉備
(
きび
)
の
海部
(
あまべ
)
の
直
(
あたえ
)
の女、
黒姫
(
くろひめ
)
という者が美しいとお聞き遊ばされて、
喚
(
め
)
し上げてお使いなさいました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
ここに天皇、
吉備
(
きび
)
の
海部
(
あまべ
)
の
直
(
あたへ
)
が女、名は
黒日賣
(
くろひめ
)
それ
容姿端正
(
かほよ
)
しと聞こしめして、
喚上
(
めさ
)
げて使ひたまひき。然れどもその大后の嫉みますを
畏
(
かしこ
)
みて、本つ國に逃げ下りき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
然ありて後還ります時に、
吉備
(
きび
)
の
兒島
(
こじま
)
を生みたまひき。またの名は
建日方別
(
たけひがたわけ
)
といふ。次に
小豆島
(
あづきしま
)
を生みたまひき。またの名は
大野手比賣
(
おほのでひめ
)
といふ。次に
大島
(
おほしま
)
二〇
を生みたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
備
常用漢字
小5
部首:⼈
12画
“吉備”で始まる語句
吉備津
吉備真備
吉備眞備
吉備団子
吉備酒
吉備津采女
吉備主
吉備国
吉備宮
吉備舞