“淡路島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわじしま77.8%
あはぢしま22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さてこそとにわかに元気つきて窓をのぞきたれど月なき空に淡路島あわじしまも見え分かず。再びとろ/\として覚むれば船は既に港内に入って窓外にきらめく舷燈の赤き青き。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そして、淡路島あわじしまの東海岸ぞいに、大阪湾の出口のほうへでていったが、やがて淡路の島影から、意味ありげに明滅めいめつする灯火あかりをみると、しだいにその上空へすすんでいった。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
私等は雨の晴れ間を大門だいもんのところの丘の上に上つて、遙か向うに山が無限に重なるのを見たとき、それから其処そこのところから淡路島あはぢしまが夢のやうになつてよこたはつてゐるのを見たときには
仏法僧鳥 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
仏法僧鳥ぶつぽふそうを聞かうともせず、宝物はうもつも見ず、大門の砂のところからのびあがつて、奥深い幾重の山のはるか向うに淡路島あはぢしまよこたふのも見ようともせず、あの大名の墓石ぼせきのごたごたした処を通り
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)