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卒
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そつ
ふりがな文庫
“
卒
(
そつ
)” の例文
彼女の手にかかると、毎日の
漬
(
つ
)
けものの色にも水々した生彩があり、
肴
(
さかな
)
や野菜ものの目利きにも
卒
(
そつ
)
がなかった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
卒
(
そつ
)
の張飛という者が、一命を助けてくれたので、うれしさの余り、何か礼を与えようと思ったが、身に持っている物は、剣と茶壺しかなかったので、やむなく
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夜番の
卒
(
そつ
)
が夜なかに城中を見まわると、城中の一つの
亭
(
てい
)
に火のひかりの洩れているのを発見したので、怪しんでその火をたずねてゆくと、そこには十余人の男と五
中国怪奇小説集:10 夷堅志(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
起
(
き
)
爲
(
た
)
めに
(七二)
之
(
これ
)
を
吮
(
す
)
ふ。
卒
(
そつ
)
の
母
(
はは
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて
哭
(
こく
)
す。
人
(
ひと
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
こ
)
は
卒
(
そつ
)
にして
將軍
(
しやうぐん
)
自
(
みづか
)
ら
其疽
(
そのしよ
)
を
吮
(
す
)
ふ。
何
(
なん
)
ぞ
哭
(
こく
)
するを
爲
(
な
)
す』と。
母
(
はは
)
曰
(
いは
)
く、『
然
(
しか
)
るに
非
(
あら
)
ず。
往年
(
わうねん
)
、
呉公
(
ごこう
)
、
其父
(
そのちち
)
を
吮
(
す
)
ふ。 ...
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
昔、朝鮮のらつぱ
卒
(
そつ
)
がね、すつかりお酒に酔つ払らつて、
山路
(
やまみち
)
にぐうぐう寝てゐたとさ。
虎の話
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
卿
(
そなた
)
の
戀
(
こひ
)
の
盟約
(
ちかひ
)
は
内容
(
なかみ
)
の
無
(
な
)
い
空誓文
(
からぜいもん
)
、なりゃこそ
養育
(
はごく
)
まうと
誓
(
ちか
)
うた
戀
(
こひ
)
をも
殺
(
ころ
)
してのけうと
爲
(
し
)
やるのぢゃ、
卿
(
そなた
)
の
分別
(
ふんべつ
)
は
姿
(
すがた
)
や
戀
(
こひ
)
の
飾
(
かざり
)
ぢゃが、
本體
(
ほんたい
)
が
善
(
よ
)
うないので
不具
(
かたは
)
となり、
愚
(
おろか
)
な
卒
(
そつ
)
が
藥筐
(
くすりいれ
)
の
火藥
(
くわやく
)
のやうに
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「そうじゃそうじゃ、今度の幕に、
卒
(
そつ
)
のう見て置いたがよいぞ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
おれもおぬしも、ともに
開封
(
かいほう
)
東京
(
とうけい
)
にいた者同士よ。まずこの
面
(
つら
)
の
金印
(
きんいん
)
(額の刺青)を見てくれ。
高俅
(
こうきゅう
)
一味の悪官僚のため、むじつの罪に
貶
(
おと
)
されて、
北京
(
ほっけい
)
の
卒
(
そつ
)
に追いやられた楊志という者
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうして、廟に近い
渓川
(
たにがわ
)
のほとりまで登って来ますと、一人の
卒
(
そつ
)
が出て参りました。卒は青い着物をきて、白い皮で膝を蔽っていましたが、つかつかと寄って来て、かの役人を捕えるのです。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
秦
(
しん
)
を
撃
(
う
)
ち五
城
(
じやう
)
を
拔
(
ぬ
)
けり、
起
(
き
)
の・
將
(
しやう
)
たる、
士卒
(
しそつ
)
の
最下
(
さいか
)
なる
者
(
もの
)
と
衣食
(
いしよく
)
を
同
(
おな
)
じうし、
臥
(
ぐわ
)
するに
席
(
せき
)
を
設
(
まう
)
けず、
行
(
ゆ
)
くに
(七〇)
騎乘
(
きじよう
)
せず、
親
(
みづか
)
ら
糧
(
かて
)
を
裹
(
つつ
)
み
贏
(
にな
)
ひ、
士卒
(
しそつ
)
と
勞苦
(
らうく
)
を
分
(
わか
)
つ。
卒
(
そつ
)
に
(七一)
疽
(
しよ
)
を
病
(
や
)
む
者
(
もの
)
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
一つ 尊氏の六波羅にあるや、みだりにみずから奉行を
称
(
とな
)
え、上のみゆるしもなき
御教書
(
みぎょうしょ
)
を発し、親王の
卒
(
そつ
)
をとらえて、これを
斬刑
(
ざんけい
)
するなど、身、司直にもあらざるに法を
執
(
と
)
り行う。これ罪の三。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一
卒
(
そつ
)
たる者は、将たる者に、絶大の服従と礼節を守る。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人あり、
卒
(
そつ
)
の母をなだめて
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“卒”の意味
《名詞》
(ソツ)下級の兵士。
(出典:Wiktionary)
卒
常用漢字
小4
部首:⼗
8画
“卒”を含む語句
何卒
卒業
軽卒
卒倒
匇卒
卒塔婆
卒然
卒中
匆卒
兵卒
卒直
卒去
輜重輸卒
喇叭卒
卒爾
獄卒
卒伍
士卒
卒気
卒業後
...