トップ
>
六疊
>
ろくでふ
ふりがな文庫
“
六疊
(
ろくでふ
)” の例文
給金
(
きふきん
)
をのこらず
夜具
(
やぐ
)
にかける、
敷
(
し
)
くのが
二枚
(
にまい
)
、
上
(
うへ
)
へかけるのが
三枚
(
さんまい
)
といふ
贅澤
(
ぜいたく
)
で、
下階
(
した
)
の
六疊
(
ろくでふ
)
一杯
(
いつぱい
)
に
成
(
な
)
つて、はゞかりへ
行
(
ゆ
)
きかへり
足
(
あし
)
の
踏所
(
ふみど
)
がない。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
爪尖上
(
つまさきあが
)
りの
廊下
(
らうか
)
から、
階子段
(
はしごだん
)
を
一度
(
いちど
)
トン/\と
下
(
お
)
りて、バタンと
扉
(
とびら
)
を
開
(
あ
)
けて
入
(
はひ
)
つた。
縁側
(
えんがは
)
づきのおつな
六疊
(
ろくでふ
)
。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
よくものを
考
(
かんが
)
へ
見
(
み
)
よ、
汝
(
なんぢ
)
が
常
(
つね
)
に
住
(
す
)
まへる
處
(
ところ
)
、
知
(
し
)
らず、
六疊
(
ろくでふ
)
か、
八疊
(
はちでふ
)
か、
廣
(
ひろ
)
さも
十疊
(
じふでふ
)
に
過
(
す
)
ぎざるべし。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……その
玄關
(
げんくわん
)
が
六疊
(
ろくでふ
)
の、
右
(
みぎ
)
へ
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
の
庭
(
には
)
に、
物數寄
(
ものずき
)
を
見
(
み
)
せて
六疊
(
ろくでふ
)
と
十疊
(
じふでふ
)
、
次
(
つぎ
)
が
八疊
(
はちでふ
)
、
續
(
つゞ
)
いて
八疊
(
はちでふ
)
が
川
(
かは
)
へ
張出
(
はりだ
)
しの
欄干下
(
らんかんした
)
を、
茶船
(
ちやぶね
)
は
浩々
(
かう/\
)
と
漕
(
こ
)
ぎ、
傳馬船
(
てんま
)
は
洋々
(
やう/\
)
として
浮
(
うか
)
ぶ。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
然
(
さ
)
うか、と
何
(
ど
)
うも
冴
(
さ
)
え
返
(
かへ
)
つて
恐
(
おそ
)
ろしく
寒
(
さむ
)
かつたので、いきなり
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
の
六疊
(
ろくでふ
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
祖母
(
そぼ
)
が
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
た
行火
(
あんくわ
)
の
裾
(
すそ
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
尻
(
しり
)
まで
潛
(
もぐ
)
ると、
祖母
(
おばあ
)
さんが、むく/\と
起
(
お
)
きて
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
手
(
て
)
にバケツを
提
(
さ
)
げながら、「あとは、たらひでも、どんぶりでも、……
水瓶
(
みづがめ
)
にまだある。」と、この
手
(
て
)
が
二階
(
にかい
)
へ
屆
(
とゞ
)
いた、と
思
(
おも
)
ふと、
下
(
した
)
の
座敷
(
ざしき
)
の
六疊
(
ろくでふ
)
へ、ざあーと
疎
(
まばら
)
に、すだれを
亂
(
みだ
)
して
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
中二階
(
ちうにかい
)
の
六疊
(
ろくでふ
)
を
中
(
なか
)
にはさんで、
梯子段
(
はしごだん
)
が
分
(
わか
)
れて
二階
(
にかい
)
が
二間
(
ふたま
)
、
八疊
(
はちでふ
)
と
十疊
(
じふでふ
)
——ざつとこの
間取
(
まど
)
りで、なかんづくその
中二階
(
ちうにかい
)
の
青
(
あを
)
すだれに、
紫
(
むらさき
)
の
總
(
ふさ
)
のしつとりした
岐阜提灯
(
ぎふぢやうちん
)
が
淺葱
(
あさぎ
)
にすくのに
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
が、
四疊半
(
よでふはん
)
でも
六疊
(
ろくでふ
)
でも、
琵琶棚
(
びはだな
)
つきの
廣間
(
ひろま
)
でも、そこは
仁體
(
にんてい
)
相應
(
さうおう
)
として、これに
調子
(
てうし
)
がついて、
別嬪
(
べつぴん
)
の
聲
(
こゑ
)
で
聞
(
き
)
かうとすると、
三味線
(
さみせん
)
の
損料
(
そんれう
)
だけでもお
安
(
やす
)
くない。
白
(
しろ
)
い
手
(
て
)
の
指環
(
ゆびわ
)
の
税
(
ぜい
)
がかゝる。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
疊
部首:⽥
22画
“六疊”で始まる語句
六疊敷