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作
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こしら
ふりがな文庫
“
作
(
こしら
)” の例文
桃輔が先へ、チリンチリン鈴の鳴るくぐりをくぐって、ガッシリした
作
(
こしら
)
えの、天井の高い古風な台所のほうから案内を乞うた。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
この家は旧
札差
(
ふださし
)
の
作
(
こしら
)
えた家で、間口が四
間
(
けん
)
に二間半の
袖蔵
(
そでぐら
)
が付いており、奥行は十間、総二階という建物で、
木口
(
きぐち
)
もよろしく立派な建物であったが
幕末維新懐古談:24 堀田原へ引っ越した頃のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
毎日々々
(
まいにち/\
)
面白
(
おもしろ
)
く
可笑
(
をかし
)
く
遊
(
あそ
)
んで
居
(
を
)
る
内
(
うち
)
、
或
(
ある
)
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
其
(
その
)
老爺
(
をやぢさん
)
が
作
(
こしら
)
へて
呉
(
く
)
れた
菱形
(
ひしがた
)
の
紙鳶
(
たこ
)
を
甲板
(
かんぱん
)
に
飛
(
と
)
ばさんとて、
頻
(
しきり
)
に
騷
(
さは
)
いで
居
(
を
)
つたが、
丁度
(
ちやうど
)
其時
(
そのとき
)
船橋
(
せんけう
)
の
上
(
うへ
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その留守中に、貞操帯の合鍵を
作
(
こしら
)
えて、奥方が
抒情詩人
(
ミンネジンゲル
)
と
春戯
(
いちゃつ
)
くのもやむを得んだろうよ。だがただしだ。その方向を殺人事件の方に転換してもらおう
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
否
(
いいえ
)
、こういうことになったのも、竹の木戸のお蔭で御座いますよ、ですから私は
彼処
(
あそこ
)
を開けさすのは泥棒の入口を
作
(
こしら
)
えるようなものだと申したので御座います。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
で、そのジレンマを頭で解く事は出来ぬが、併し一方生活上の必要は益〻迫って来るので、よんどころなくも『浮雲』を
作
(
こしら
)
えて金を取らなきゃならんこととなった。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
けれども
此樣
(
こん
)
な氣候にも耐えてゐなければならんといふ人間は
意久地無
(
いくぢな
)
しだ。要するに人間といふ
奴
(
やつ
)
は、雨を
防
(
ふせ
)
ぐ傘を
作
(
こしら
)
へる
智慧
(
ちゑ
)
はあるが、雨を降らさぬやうにするだけの力がないんだ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「まアこんな処に
仮面
(
めん
)
が
作
(
こしら
)
えてあるわ。」
笑われた子
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
水兵
(
すいへい
)
共
(
ども
)
が
澤山
(
たくさん
)
の
御馳走
(
ごちさう
)
を
作
(
こしら
)
へて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
筈
(
はづ
)
だから、
其
(
その
)
以前
(
いぜん
)
にヒヨツコリと
皈
(
かへ
)
つては
興
(
けう
)
が
無
(
な
)
い、
行
(
ゆ
)
く
可
(
べ
)
し/\。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
人間の口に入れられるものを
作
(
こしら
)
え度い、という極く小心な「
正直
(
しょうじき
)
」から刻苦するようになったんだ。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
此の相續人になツた資格の
裏
(
うら
)
には、
種馬
(
たねうま
)
といふ
義務
(
ぎむ
)
が
擔
(
にな
)
はせられてゐた。それで彼が甘三四と]なると、もう其の
候補者
(
こうほじや
)
まで
作
(
こしら
)
へて、結婚を
迫
(
せ
)
まられた。無論周三は、此の要求を峻拒した。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「案外丈夫そうだ。まアこれでも
可
(
い
)
い、無いよりか
増
(
まし
)
だろう。その内大工を頼んで本当に作らすことに仕よう」と言って「竹で
作
(
こしら
)
えても木戸は木戸だ、ハ、ハハハハ」と笑いながら
屋内
(
うち
)
へ入った。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ほー、えれい
勢
(
いきほひ
)
だ、
一方
(
いつぽう
)
では
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
作
(
こしら
)
へながら、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
も
豫定通
(
よていどう
)
りに
竣成
(
しゆんせい
)
したとなると、
吾等
(
われら
)
が
馬鹿
(
ばか
)
を
見
(
み
)
て
居
(
を
)
つた
間
(
あひだ
)
に、
大佐閣下
(
たいさかくか
)
も、
其
(
その
)
餘
(
よ
)
の
水兵
(
すいへい
)
共
(
ども
)
も、
寢
(
ね
)
ないで
働
(
はたら
)
いた
譯
(
わけ
)
だな。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
今となれゃ泥棒が泥棒の
出入口
(
ではいりぐち
)
を
作
(
こしら
)
えたようなものだ
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“作”を含む語句
動作
造作
所作
作物
作用
作家
細作
製作
耕作
作者
小作
作業
雑作
戯作
無作法
作品
作為
大作
手作
悪作劇
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