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何奴
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どいつ
ふりがな文庫
“
何奴
(
どいつ
)” の例文
課長の方は(誰が赤見沢博士を病院から出したんだろうか、わが
輩
(
はい
)
の許可を得もしないで……。
何奴
(
どいつ
)
が出したか、
怪
(
け
)
しからん
奴
(
やつ
)
どもだ)
鞄らしくない鞄
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
お袋に兄貴、
従妹
(
いとこ
)
、と多勢一緒に
撮
(
と
)
った写真を送って来た時、新吉は、「
何奴
(
どいつ
)
も
此奴
(
こいつ
)
も
百姓面
(
ひゃくしょうづら
)
してやがらア。厭になっちまう。」
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「アイゴ! こんげ怨めしいことがあるだか、一体何が悪えだよ。わたしにこんな乞食
態
(
ざま
)
をさせるのあ一体
何処
(
どこ
)
の
何奴
(
どいつ
)
だよ……アイゴオオオ」
土城廊
(新字新仮名)
/
金史良
(著)
我
(
おれ
)
の帰ッたのを知ッていながら、
何奴
(
どいつ
)
も
此奴
(
こいつ
)
も本田一人の相手に成ッてチヤホヤしていて、飯を喰ッて来たかと云う者も無い……アまた笑ッた
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「こいつは、一体どこの
何奴
(
どいつ
)
です、こうして写真にまで写っているからには、あなたも
無論
(
むろん
)
ご存じの人物でしょう」
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
「何を言やがる——、此處からでも吹矢が屆かないことはない——なんて、厭がらせを言やがつて一體
何奴
(
どいつ
)
だ」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「その代り、銀座でも、連れて歩いたら、
何奴
(
どいつ
)
のも、皆、
流行
(
はやり
)
女優の似顔をしていてうんざりするだろう。」
ロボットとベッドの重量
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
甚「納められるもんかえ、やい、
是
(
こ
)
りゃア旦那は病気で死んだのじゃアねえ変死だ、咽喉頸に筋があり、鼻血が出れば
何奴
(
どいつ
)
か
縊
(
くび
)
り殺した奴が有るに
違
(
ちげ
)
えねえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
誰でも可い、何をすると
咎
(
とが
)
めりゃ、黙れとくらわす。
此女
(
こいつ
)
取調
(
とりしらべ
)
の筋があるで、交番まで
引立
(
ひった
)
てる、
私
(
わし
)
は雀部じゃというてみい、
何奴
(
どいつ
)
もひょこひょこと
米搗虫
(
こめつきむし
)
よ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何奴
(
どいつ
)
が一番我慢強いとか、何奴が一番息が長いとか、そんなことを云い合って面白がったそうです。
変な男
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
だア、何ヨグズグズ
吐
(
こ
)
きゃアある、土性ッ骨ヒッ
挫
(
くじ
)
かれねエ用心しろイ」
監獄部屋
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
重右め、
不具
(
かたは
)
だもんだで、姫つ子が何うしても承知しねえ、二
夜
(
ばん
)
、三
夜
(
ばん
)
、五
夜
(
ばん
)
ほど続けて行つて、姫つ子を幾人も変へて見たが、
何奴
(
どいつ
)
も、此奴も厭だアつてぬかして言ふ事を聞かねえだ。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
「いつたい
何奴
(
どいつ
)
だ、それに何だつて戸口になんぞうろついてやがるんだ?」
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
でも宜いから、一人掻っ払って来るなら、何とか相談して見る」
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
『たつた一人で宜しいのです、どうぞ
何奴
(
どいつ
)
か拾つて下さいませんか。』
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
だろ。誰かがきっと、持って行ったにちがいないよ」
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ところで
何奴
(
どいつ
)
を食ってやろうかね。」
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
法師一『
何奴
(
どいつ
)
だ、そこへ来たのは』
取返し物語
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
だ! 手めえは?」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
孝「やい、何をしやアがるのだ、サア
何奴
(
どいつ
)
でも
此奴
(
こいつ
)
でも来い飯島の家来には死んだ者は一
疋
(
ぴき
)
も居ねえぞ、お
印物
(
しるしもの
)
の提灯を燃やしてしまって、殿様に
申訳
(
もうしわけ
)
がないぞ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何んだと? てめえはそれじゃ、おれの恩を
仇
(
あだ
)
で
返
(
けえ
)
す気だな。よし、そんなら言って聞かせる事があらあ。一体、お由の屍骸を一番初めに見附けて来たなあ何処の
何奴
(
どいつ
)
だ。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
漆
(
うるし
)
の
中
(
なか
)
に
眼
(
まなこ
)
の
輝
(
かゞや
)
く、
顏面
(
がんめん
)
凡
(
すべ
)
て
髯
(
ひげ
)
なるが、
兩腿
(
りやうもゝ
)
出
(
だ
)
した
毛
(
け
)
むくぢやら、
蝟
(
はりせんぼん
)
の
大胡坐
(
おほあぐら
)
で、
蒋生
(
しやうせい
)
をくわつと
睨
(
にら
)
む、と
黒髯
(
くろひげ
)
赤
(
あか
)
く
炎
(
ほのほ
)
に
照
(
て
)
らして、「
何奴
(
どいつ
)
だ。」と
怒鳴
(
どな
)
るのが、ぐわんと
響
(
ひゞ
)
いた。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
がこんな
虐
(
むご
)
たらしい事をしあがったんだ」
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
國「なに打たれて黙って
帰
(
けえ
)
って来るような
手前
(
てめえ
)
じゃアねえじゃねえか、
何奴
(
どいつ
)
が打ったのだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
水責
(
みずぜ
)
めにして、僕を
溺死
(
できし
)
させるつもりか。一体
何奴
(
どいつ
)
だ。こんなに僕を苦しめる奴は?)
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「そりや、何の話だ、誰に対する
何奴
(
どいつ
)
の
言
(
ことば
)
だ。」
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へエ——、何處の
何奴
(
どいつ
)
で御座います」
銭形平次捕物控:011 南蛮秘法箋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「これ、乱暴なことをするのは、
何処
(
どこ
)
の
何奴
(
どいつ
)
じゃ」
遊星植民説
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「誰が? え、
何奴
(
どいつ
)
が笑うんで、」
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
何奴
(
どいつ
)
で?」
銭形平次捕物控:178 水垢離
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「貴様、どこの
何奴
(
どいつ
)
か」
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
何
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
奴
常用漢字
中学
部首:⼥
5画
“何”で始まる語句
何
何処
何時
何故
何人
何方
何卒
何處
何日
何事