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ふりがな文庫
“
仕向
(
しむ
)” の例文
隔
(
へだ
)
ては
次第
(
しだい
)
に
重
(
かさ
)
なるばかり、
雲霧
(
くもきり
)
がだんだんと
深
(
ふか
)
くなつて、お
互
(
たが
)
ひの
心
(
こゝろ
)
の
分
(
わか
)
らないものに
成
(
な
)
りました、
今
(
いま
)
思
(
おも
)
へばそれは
私
(
わたし
)
から
仕向
(
しむ
)
けたので
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
マーキュ さゝ、
足下
(
おぬし
)
はイタリーで
誰
(
た
)
れにも
負
(
ひけ
)
を
取
(
と
)
らぬ
易怒男
(
おこりむし
)
ぢゃ、
直
(
ぢき
)
に
怒
(
おこ
)
るやうに
仕向
(
しむ
)
けられる、
仕向
(
しむ
)
けらるれば
直
(
すぐ
)
怒
(
おこ
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
しかしこの間において不思議な事は、私が予期しなかった
謀事
(
はかりごと
)
がずんずんその場合に臨んで
施
(
ほどこ
)
されるように、向うから
仕向
(
しむ
)
けてくれた一事である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
はたの人の
仕向
(
しむ
)
け、それに私たちの
幼児
(
おさなご
)
が、どんなに同化されやすいものであるか——それゆえにまた私たちは知らずしらず自分の子供をかばいたさに
おさなご
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
それでも
夫
(
をつと
)
の
弟
(
おとうと
)
だと
思
(
おも
)
ふので、
成
(
な
)
るべくは
反
(
そり
)
を
合
(
あは
)
せて、
少
(
すこ
)
しでも
近
(
ちか
)
づける
樣
(
やう
)
に/\と、
今日迄
(
こんにちまで
)
仕向
(
しむ
)
けて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
夫
(
そ
)
れから
亜米利加
(
アメリカ
)
に行き、その次には
欧羅巴
(
ヨーロッパ
)
に行き、又亜米利加に行て、
只
(
ただ
)
学問ばかりでなく実地を
見聞
(
けんもん
)
して見れば、
如何
(
どう
)
しても対外
国是
(
こくぜ
)
は
斯
(
こ
)
う
云
(
い
)
うように
仕向
(
しむ
)
けなければならぬと
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
生者と死者とでは、これに対する血縁の人々の
仕向
(
しむ
)
けが、正反対に異ならねばならなかったからである。生きている者の救済も必要ではあるがこれは
徐
(
おもむ
)
ろに時節を待っていることもできる。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
其
(
その
)
やうな
詰
(
つま
)
らぬ
考
(
かんが
)
へを
持
(
も
)
つて、
詰
(
つま
)
らぬ
仕向
(
しむ
)
けを
致
(
いた
)
しまする
妻
(
つま
)
へ、
何
(
ど
)
のやうな
結構
(
けつこう
)
な
人
(
ひと
)
なればとて
親切
(
しんせつ
)
で
對
(
むか
)
はれましやうか、お
役所
(
やくしよ
)
から
退
(
ひ
)
けてお
歸
(
かへ
)
り
遊
(
あそ
)
ばすに
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
実に
馬鹿気
(
ばかげ
)
たことで、政府は明治二十三年、国会開設と国民に約束して、十年後には饗応すると
云
(
いっ
)
て案内状を出したようなものだ、所がその十年の間に客人の気に入らぬ事ばかり
仕向
(
しむ
)
けて
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
昔
(
むかし
)
の
樣
(
やう
)
に
赫
(
くわつ
)
と
激
(
げき
)
して、すぐ
叔母
(
をば
)
の
所
(
ところ
)
へ
談判
(
だんぱん
)
に
押
(
お
)
し
掛
(
か
)
ける
氣色
(
けしき
)
もなければ、
今迄
(
いままで
)
自分
(
じぶん
)
に
對
(
たい
)
して、
世話
(
せわ
)
にならないでも
濟
(
す
)
む
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
に、
餘所
(
よそ
)
々々
(
/\
)
しく
仕向
(
しむ
)
けて
來
(
き
)
た
弟
(
おとうと
)
の
態度
(
たいど
)
が
急
(
きふ
)
に
方向
(
はうかう
)
を
轉
(
てん
)
じたのを
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私はその人達より
一方
(
ひとかた
)
ならぬ深い恩を受け、私がここまで出て来る事の出来ないのを出て来られるようにほとんど
仕向
(
しむ
)
けてくれたといってもよい恩人が今日
禍
(
わざわ
)
いに
罹
(
かか
)
って居るのを知りながら
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
はたの
仕向
(
しむ
)
けでどうにでもなりやすい
幼児
(
おさなご
)
のことだからと、世俗にもいう親の欲目のために、いちいちそれを
他人
(
ひと
)
の仕向け方のせいにしようとしたりすることが、じつによくあることですけれど
おさなご
(新字新仮名)
/
羽仁もと子
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“仕”で始まる語句
仕
仕業
仕事
仕舞
仕度
仕方
仕合
仕出来
仕掛
仕様