“幽霊”のいろいろな読み方と例文
旧字:幽靈
読み方割合
ゆうれい78.4%
いうれい16.2%
れこ2.7%
ゴースト2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもわたしは、それよりももっとめずらしい、もう一つの都市を知っています。それは都市の死骸ではなくて、都市の幽霊ゆうれいです。
さすがの源教げんけう戦慄ぞつとせしが、心をしづめてよくこそきたりつれといふに、幽霊いうれいはさらにことばをいださず、すがたは昨夜よんべ見たるにたがはず。
綱もすなわち幽霊れこには恐れる。といわれて得右衛門大きに弱り、このまま帰らんは余り腑甲斐ふがい無し、何卒なにとぞして引張り行かん。はて好い工夫はおっとある。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかも博士は講義の時間にイプセンの「幽霊ゴースト」を散々に罵倒した。俺の戯曲は、実をいえば「幽霊ゴースト」からヒントを得ているので、俺はイプセンに対する博士の罵倒から、かなり傷つけられた。
無名作家の日記 (新字新仮名) / 菊池寛(著)