“育”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そだ54.5%
はぐく27.3%
はぐ7.0%
そだつ2.1%
やしな2.1%
そだち1.6%
そだて1.6%
ハグク1.1%
いく0.5%
0.5%
おが0.5%
ハグヽ0.5%
ヤシナ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世界せかい植物しょくぶつあいするひとたちで、おそらく、わたしをっていないものはあるまいね。わたしは、みなみあたたかなしまはやしなかそだちました。
みつばちのきた日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
特に全くことなった文化にはぐくまれた日本人にそれが不可能であるとは思えないという風の意味のことを始終考えておられたようである。
指導者としての寺田先生 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
あとから思量すれば、そういう経験のなかに、近代ロマンチック精神のはぐくまれつつあった実証がおぼろげながら見られる。
折ふしは里親と共に来てまわらぬ舌に菓子ねだる口元、いとしや方様に生き写しと抱き寄せて放し難く、つい三歳みっつの秋より引き取って膝下ひざもとそだつれば
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
って十人の下僕げぼくやしなうことあたわず。これを省きて漸くその日その日を過すのみに至る。これ武家の禄法を察知する一端というべし。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
当時もとどりを麻糸でい、地織木綿じおりもめんの衣服をた弘前の人々の中へ、江戸そだちの五百らがまじったのだから、物珍らしく思われたのもあやしむに足りない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
父母寵愛してほしいままそだてぬれば、おっとの家に行て心ず気随にて夫にうとまれ、又は舅のおしただしければ堪がたく思ひ舅をうらみそしり、なか悪敷あしく成て終には追出され恥をさらす。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
此を拾ひあげた人の娘がハグクみあげて、成人させて後、其嫁となつて生んだのが、村の元祖で、若い神には御子であり、常世の母神オヤガミには御孫ミマの御子だと考へられた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
上士の残夢いまめずしていんにこれをむものあれば、下士はかえってこれを懇望こんぼうせざるのみならず、士女のべつなく、上等の家にいくせられたる者は実用に適せず
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
わたしは、このちいさなをいじめるのではありません。つよく、つよく、つよくならなければ、どうしてこの曠野こうやなかでこのちましょう。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
何ぼ何食っておがったからって
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
唯、神をオフし育てる家々の習俗が、人なるみこをハグヽみ申す形を、とる様になつて来たからのことである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家室カシツサカシマニカカリ。門戸衆多シュウタ。精ヲカクシ、毒ヲヤシナイ、秋ヲ得テスナワチ化ス。コレ蜂ノ巣ナリ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)