“しちょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輜重35.3%
弛張13.2%
紙帳13.2%
仕丁10.3%
鷙鳥5.9%
子張2.9%
至重2.9%
視聴2.9%
四冢1.5%
市朝1.5%
(他:7)10.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
輜重しちょうには、木牛流馬と称する、特殊な運輸車が考案され、兵の鉄帽(鉄かぶと)からよろいにいたるまで改良された。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亀山の町はこの日を期して、がらんとしてしまった。あれほどいた兵馬輜重しちょうが、いちどに城下外へ出て行ったためである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そうして子細に考えてみると緊張に次ぐ弛緩の後にその余波のような次第に消え行く弛張しちょうの交錯が伴なうように思われる。
笑い (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
しかし、そのような場合でも詳細に調べてみると、やはり海陸風に相応する風の弛張しちょうが認められない事はないのである。
海陸風と夕なぎ (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
紙帳しちょうとていってな、紙で張った蚊帳かやみたいなものを釣って寝るのだ。寒さよけにもなるしな、火をいておくと、熊はくるがおとなしいよ。」
旧聞日本橋:08 木魚の顔 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
その夜は、早めに、彼は紙帳しちょううらへはいった。そして枕につきかけると、
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とのさばりかかり、手もなくだきすくめてつかみ行く。仕丁しちょう手伝い、牛の背にあおむけざまに置く。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
供奉ぐぶには、六衛府ろくえふの公卿、近衛の騎馬、舎人とねり仕丁しちょうから、窪所くぼしょの侍までみな盛装して従った。
バクランドは田林の保護は鳥類の保護をつ人工でどんな保護法をっても鳥が害虫を除き鷙鳥しちょうが悪禽を駆るほどの効は挙がらぬ
鷙鳥しちょうや猛獣の物をねらう目だと云いたいが、そんなに獰猛どうもうなのではない。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
子張しちょうは求職の方法を知りたがっていた。先師はこれをさとしていわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
『孟子』によれば、孔子の没後、子夏しか子張しちょう子遊しゆうは有若が孔子に似たるをもって、孔子に仕えたようにこれに仕えようとしたが、曾子の反対を受けた(滕文公上)。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
男女の関係は人生に至大しだい至重しちょうの事なり。
日本男子論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
あるいは富山とやまき、高岡に買われ、はた大聖寺だいしょうじ福井に行き、遠くは故郷の新潟に興行し、身をいとわず八方にかせまわりて、幸いにいずくもはずさざりければ、あるいは血をもそそがざるべからざる至重しちょうの責任も、その収入によりて難なく果たされき。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大正たいしょう元年がんねんの夏のころ、僕は米国に滞留たいりゅうしていたが、そのころ日本の新聞通信にもあらわれたことで、シカゴ市における共和党きょうわとうの大会は近年にない大騒ぎで、独り米国の一大出来事できごとたるのみならず、世界の視聴しちょうもことごとくシカゴ市に集中した。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
これすなわち勝氏が特に外交の危機きき云々うんぬん絶叫ぜっきょうして、その声を大にし以て人の視聴しちょう聳動しょうどうせんとつとめたる所以ゆえんに非ざるか、ひそか測量そくりょうするところなれども、人々の所見しょけんおのずからことにしてみだりに他より断定だんていするを得ず。
ときに関羽の子関平は、偃城にたむろしており、部下の廖化りょうか四冢しちょうに陣していた。その間、連々と十二ヵ所の寨塁とりでを曠野の起伏につらね、一面樊城を囲み、一面魏の増援軍に備えていた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いま徐晃は勝ちに乗って、急激な前進をつづけ、彼方の山まで来ておると、偵察の者の報告だ。思うにあの裸山は地の利を得ていない。反対にわが四冢しちょうの陣地は、堅固無双、ここは手薄でも守り得よう。ひとつご辺と自分とひそかに出て、彼を夜討ちにしようではないか」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我輩は右の話を聞て余処よその事とは思わず、新日本の一大汚点を摘発せられて慚愧ざんきあたか市朝しちょうむちうたるゝが如し。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
すなわちここの市長しちょうならび町会議員ちょうかいぎいんみな生物知なまものしりの町人ちょうにんである、であるから医師いしることは神官しんかんごとく、そのところ批評ひひょうせずしてしんじている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さア、親分どうです、中が死んで、すみが死んで、目のあるのは幾つもありませんぜ。——今さらしちょうの当りなんか打ったって追っつくもんですか」
一平 一つは外国からの格別かくべつ新しい思潮しちょうが入らなくなったいきおいもありはしないか。
新時代女性問答 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
帯広おびひろは十勝の頭脳ずのう河西かさい支庁しちょう処在地しょざいち、大きな野の中の町である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
十畳の間、真中に紙張しちょうが吊ってあって、紙張の傍に朱漆しゅうるし井桁いげたの紋をつけた葛籠つづらが一つ、その向うに行燈あんどんが置いてある。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
すなわち荒木古童あらきこどうが『残月ざんげつ』、今井慶松いまいけいしょうが『新曲晒しんきょくさらし』、朝太夫あさたゆうが『おしゅん伝兵衛でんべえ』、紫朝しちょうが『すずもり』のたぐいこれなり。
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
看よ看よ今日において宇内うだい睥睨へいげいする通邑大都つうゆうだいとのごときも、近世史の始めにおいては実に憐れむべき微少なるものにして、彼らはいかにして封建豪族、鷲鳥しちょう一抓一攫いっそういっかくを免れたるか。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)